サービス競争のなかで、スプレッドは戦争と化しています。後年、あの時期の戦いが天下分け目の戦いだったと言われる位の時期になるかもしれません。
今回のスプレッド競争の引き金は、やはり2012年5月に参入した「SBIFXトレード」がきっかけです。SBIホールディングスの北尾吉孝氏の号令のもと、サービス提供以来、縮小に次ぐ縮小で勝負をかけています。
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2012年9月のスプレッド引下げ競争
各社は、9月に入り、次々にスプレッドを狭くして、値下げ競争。宣伝も非常に多かったのでFXトレードに入門された投資家も多かったのでは。
SBIFXトレードの縮小
9月3日にも引き下げを行っていますが、さらに引き下げを発表しています。
それも、「SBIFXトレードの引き下げ⇒他社の引き下げ⇒サービス向上のためにさらに引き下げ」と宣言しての縮小です。
★ユーロ/円、豪ドル/円スプレッド縮小決定!!★
■変更内容:下記通貨ペア基準スプレッド(9月6日(木)オープンから)
<対象>
■1~1万通貨注文
ユーロ/円:0.69(変更前)⇒0.59(変更後)
豪ドル/円:0.89(変更前)⇒0.85(変更後)
■5万1~30万通貨注文
ユーロ/円:0.79(変更前)⇒0.69(変更後)
豪ドル/円:1.09(変更前)⇒0.99(変更後)出典:SBIFXトレードのウェブサイト
こちらのSBIFXトレードのスプレッド表もご覧ください。
DMM.com証券のDMM FX
DMM FXは、8月27日、9月5日と二回、縮小サービスを行っています。
●基準スプレッドの縮小内容
米ドル/円:0.3銭
ユーロ/円:0.7銭
英ポンド/円:1.2銭
豪ドル/円:1.0銭
カナダドル/円:1.8銭
豪ドル/米ドル:1.4pips
英ポンド/スイスフラン:2.8pips
GMOクリック証券のFXネオ
GMOインターネットグループのGMOクリック証券のこの流れに追随しています。Forex Magnates社が公表している世界の店頭FX売買高ランキングで第一位になったことも記念してとスプレッド縮小サービスを9月5日よりはじめました。
8月27日にもスプレッドを縮小していますので併せてご紹介します。
●スプレッドの縮小内容
米ドル/円:0.3銭
ユーロ/円:0.7銭
ポンド/円:1.2銭
豪ドル/円:1.0銭
カナダドル/円:1.8銭
豪ドル/米ドル:1.4pips
英ポンド/スイスフラン:2.8pips
ヒロセ通商の縮小
大手FX会社の一角、「ヒロセ通商」のLion FXもスプレッドを9月3日より縮小しています。
●スプレッド縮小の内容
NZドル/円:1.7銭
英ポンド/ドル:1.3pips
豪ドル/ドル:1.3pips
カナダドル/円:1.8銭
スイスフラン/円:1.8銭
FX会社のスプレッド縮小の内容
本当にぎりぎりのラインで競争しているなと感じます。FX各社のスプレッドは、「原則固定」で広がることもありますが、基本的には、この水準で提供してくれています。
外貨預金や海外送金などFX以外の外貨に関するサービスや金融商品とは比較にすらならないレベルまでサービスを向上しています。競争が激化すると薄利多売で価格競争になるのがマーケティング戦略の常です。
一方、価格競争だけを繰り広げると業界自体が疲弊してしまいます。そして各社のサービスを比較しても差がなくなってしまいがち。その間隙をぬって新たにオリジナルな土地を見つけて勝負する会社が出てきます。これからもコストが下がっていくと売買頻度の多いトレーダーにも初心者にも有利。
各社の最新スプレッド比較も近日中に更新いたします。