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長短金利差のマイナスはリセッション入りの兆候。2018年3月時点はまだ順イールド状態で安心。

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2018年2月の株価下落以降、調整の続く金融市場。FXは、引き続きドル安の動きのなか、株式市場の下落は調整で済むのでしょうか。それとも本格的な下落への道なのでしょうか。

楽天証券の香川睦氏は、エコノミスト誌で米国の長短金利差がマイナスになれば、景気後退(リセッション)が起こると指摘。

現在のファンダメンタルズからは、米国景気の堅調に変化なく、調整後の上昇相場を予想。本格的な調整の有無はイールドカーブに注目すべきで、長短金利差が逆転=マイナスになれば危険。

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長短金利差のマイナスはリセッション入りを示す指標

日本のバブル崩壊・ITバブル・リーマンショックいずれも長短金利差の逆転後のリセッション。そのため、炭鉱のカナリアとも言われている株式・FXにとって重要な指標。

イエレンFRB前議長も当然、イールドカーブに注目しており、2017年12月FOMCの後に、このイールドカーブについて話しています。現状、逆転までには至っていないものの平坦化しつつあることへの懸念を示す話をしています。

イエレン議長は13日、FOMC後の記者会見で「逆イールドとリセッションの間には歴史的に強い相関関係がある」と述べました。ただ、「相関関係は原因ではないことを強調させてほしい」とも述べ、現在のイールドカーブのフラットニングは「タームプレミアム」の不在が原因である可能性に言及しました。

通常、投資家はインフレリスクを考慮し、期間(ターム)の長い債券に上乗せ金利(プレミアム)を要求します。イエレン議長は「現在のタームプレミアムは(インフレリスクが低いため)非常に低く、ゼロに近いと推定される。構造的にイールドカーブは過去よりもフラットになる公算が大きく、これは今後についても言えることだ」と述べ、イールドカーブは以前より容易に逆転し得るとの見解を示しました。NYダウと長短金利差

2018年3月の現時点では、まだ順イールド状態。

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  • FF金利:1.50-1.75%
  • 米国債6か月:1.93%
  • 米国債2年:2.30%
  • 米国債10年:2.84%
  • 米国債30年:3.07%

ブルームバーグ国債利回り 2018年3月22日

2018年3月のFOMCで利上げをしたFRB。2019年末の金利予想を2.9%、2020年末を3.4%としており、この辺りの時期になると米10年債との利回り差が気になるところ。FRBの利上げに伴い、10年債利回りがどこまで上がるか注目です。

日本株市場の状況

日経平均の予想PER(株価収益率12倍台)とブレグジット以来の割安感

予想EPS(一株あたりの利益):昨年末の1512円から1684円(3/2時点)に増加。

楽天証券の香川氏は、日本株の予想を楽観視。

2018年2月の米国経済の状況:経済指標

  • ISM製造業景況指数:60.8
  • 対米証券投資(1月):62.1
  • 中古住宅販売件数:5.54
  • 新築住宅販売件数(1月):593
  • NY連銀製造業景気指数(3月):22.5
  • シカゴ購買部協会景気指数:61.9
  • 住宅着工件数:1236

米国主要経済指標の推移:ザイ

現在の米国経済指標を見る限り、大きな問題はありません。景気後退局面入りはまだ先の様子。

◆株価指数:GMOクリック証券のCFD 2018年3月22日

株価指数

ユーロ50はまだ下げ止まらず。他の株価は、横這いから上下どちらに放れるかという状況。変動幅が小さくなっており、次のイベントが起きるのは近いか。

トランプ政権の保護貿易・ロシアの強硬路線などはリスクイベント。

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