FXのテクニカル分析を覚えるとチャート上に、多くの線を引いて、何がなんだか分からなくなってしまいます。
Aさんの必勝法、Bさんの必勝法を組み合わせれば最適なトレードが出来ると考えて、様々なテクニカル分析を引くと、シグナルやレジスタンス・サポートラインがたくさんあり過ぎて、トレードできなくなります。
Aさん+Bさんの必勝法で勝てるなら、全てのテクニカル分析を引けばいいのです。それでは勝てないことは分かりますよね。
FXサイトの目次
FXの勝てる分析手法:1時間足チャートのトレンドラインにMACD・ストキャスを引く
ここでは、私の普段、利用している分析方法をご紹介します。デイトレード中心の売買ですから、値幅は小さ目。そのためスプレッドの狭いFX会社を利用しています。GMOクリック・DMMFX・SBIFXトレード辺りを使います。
使う分析手法は、その時によって足したり減らしたりしますが、基本的なテクニカル分析とその目的は以下の通り。
- フィボナッチリトレースメント :大きな押し目や戻りを判断するため。
- トレンドライン :相場の方向性及び、ラインブレイクと反発を確認。
- 平均足:上昇トレンドか下落トレンドかを一目で判断できる
- 移動平均線:価格の平均線の乖離及び中長期平均線の位置
- MACD:具体的に売買する時には、MACDを利用
- スローストキャスティクス:買われ過ぎ・売られ過ぎの判断。特に5分足では重視している
最も、良く使う時間足は1時間足。時間経過・価格の動き・値幅ともに一番使いやすい。
長期の時間足でフィボナッチ・リトレースメントを引く
●米ドル/円の8時間足チャート:DMMFX
まず、チャートを開くと過去の高値・安値を確認して、フィボナッチ・リトレースメントを画面に書く。DMFXチャートは、フィボナッチを引きやすいので重宝しています。
大きな単位で引きたいので、日足・8時間・4時間足チャートを利用して引く。これにより、過去の最高値や最安値から計算した押し目や戻りを1時間足チャート上でも見ることが出来るようになります。
ついでに、長めの足でトレンドの方向性を見ておきます。トレンドライン・平均足・移動平均線と3つのテクニカル分析を表示しておけば、トレンド判断をしやすいでしょう。つなみに上記画像だと、短期的には下げ、中期的には横這いから下落へと移行中。
1時間足チャートでトレンドラインを引く
これからが、大事なところ。通常、FXトレードを行う時に表示するのは1時間足と5分足がメイン。まずは、1時間足チャートを表示しておきます。
テクニカル分析は、ローソク足と平均足を使い分け。移動平均線や時にパラボリックでトレンド判断。買われ過ぎ・売られ過ぎの判断材料としてMACDとオシレーターを使います。
そして、一番、活用するのがトレンドライン。他のテクニカル分析よりもトレンドラインの状態を重視して、新規エントリーのタイミングを測ります。基本的に下落トレンドの時は売り・上昇トレンドの時は買いのタイミングを測ります。
最新情報を拡大
赤く囲ったところを拡大しました。この場合は、下落トレンドを描いていますので、新規エントリーは売りを狙います。ラインブレイクできずに下落を始めたところが絶好のエントリーポイントです。
ところが、1時間足チャートだけを見て、売買判断をしていると、結構、失敗することが多いのです。狙ったタイミングが遅すぎることが多く、大きなトレンドを描いてくれれば利益を得られても、小さな値動きで損失を出すことがしばしば。
損失が膨らむのを耐えるのもつらいので、実戦テクニカル手法では、実際の売買判断を5分足チャートで行います。
実戦売買判断は5分足チャート
●同じ米ドル/円の5分足チャート
こちらでは、平均足ではなく、リアルタイム価格が分かるローソク足を表示します。DMMFXをはじめ多くのFX会社は、長い足で引いたトレンドラインやフィボナッチが短い足でもそのまま有効ですから便利です。逆に、チャートの時間軸を変えるたびにトレンドラインの引き直しをしなければいけないチャートは使いたくありません。
上記の画像では、長い足で引いたフィボナッチ・リトレースメントは表示されませんが、その水準は意識しながら売買してください。エントリーはもちろんストップロスなどでも。
具体的な売買エントリー
具体的な売買エントリーをMACDやトレンドラインで判断します。特にMACDはFX初心者の方でも使えるツール。
緑の丸は理想的なエントリーポイント。下落トレンドの中で、MACDの乖離が大きくなった後にクロス。
小さい丸も売買してもいいサインです。下落トレンドの中で買いに向かうのは当然リスクがあります。でも、どちらを狙うにせよ絶対勝てる方法などありませんので、ストップロスをトレンドラインの外側において短期トレードを狙うのも一つです。
売買時のオシレーターサインとして、MACDを優先します。スロー・ストキャスティクスは、MACDより動きが早いために利用します。スローストキャスティクスを見ていれば、MACDで売買サインがそろそろ出るなと心の準備ができますし、場合によっては、MACDがいい形でクロスしそうだなという時には、サインの前に新規エントリーすることが可能。
いかがでしょうか?実戦的トレード手法をご紹介しました。できればテクニカル分析だけでなくファンダメンタル分析も取り入れて欲しいですし、経済指標の数値や要人発言の内容次第で、テクニカル分析がぶっ飛ぶような値動きをすることもあります。
日々の米ドル/円分析や予想は、こちらのブログ(FX湯治場)で行っていますので、よろしければご覧ください。