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FXでのフィボナッチ・リトレースメントの正しい引き方・使い方

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為替・株式を問わず金融市場で、フィボナッチといえば、テクニカル分析の中でも有用な手法として有名です。市場分析において、利用するフィボナッチ・リトレースメントの正しい引き方・使い方をご紹介します。FX初心者でも使える分析方法ですし、日足や週足の数値は、アナリストやトレーダーが注目しているので、その通りに動きやすい性質があります。

フィボナッチと黄金比

フィボナッチは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ氏の研究で有名になりました。フィボナッチ級数から導き出した比率が黄金比の1.618.

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FX・株式では、黄金比1.618を利用して、サポートとレジスタンスを計算します。この黄金比は、自然界及び美術・技術の分野で頻繁に使われており、美しさ・自然さを表す比率として最も使われています。

モナリザ・ピラミッド・アンモナイト・オウムガイ・花など様々な分野で黄金比は、完璧なプロポーションとして人間の眼に美を映し出します。

黄金比率で作られた階段

なぜの前に、実際にフィボナッチが利用できることが、FXトレーダーの大切なこと。相場の重要なサポート・レジスタンスを見分けるテクニックを身に付ければ、利益を得られる可能性が高まります。

フィボナッチ・リトレースメントで押し目と戻りを計算

チャート上の高値と安値を結び、その間をフィボナッチ比率で分割することで出てくるレートをサポート・レジスタントとして考える。

リトレースメントとは、「引き返す・後戻り」という意味。相場は、トレンドの場面でも一直線に上昇や下降していくのではなく、必ず戻りの動きが生じます。そのため、波や山と谷の動きを繰り返して、上昇や下降を描くのが通例。そのため、上昇相場の押し目や下降相場の戻りについて、目安となる価格が分かればトレードの勝率・利益率があがります。

戻りや押し目があると分かっても、「押し目待ちに押し目待ち」などの格言があるように、なかなか上手に売買できません。そこでフィボナッチ・リトレースメントを活用して目安のレートを導き出すのです。

主要なフィボナッチ比率:0.236、0.382、0.500、0.618、0.764

日本でも半値戻し、2/3戻しとして使われていますので、東西を問わず普遍的な法則と言えます。

●ユーロ/円1時間足チャートにフィボナッチ・リトレースメントを表示した事例(DMMFX)

フィボナッチを表示

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129.693の安値から134.586の高値をフィボナッチ比率で分割して、押し目を計算します。その後の推移をみると23.6%の133.431円と38.2%の132.717円で押し目のチャンスがありました。最も132.717円を割り込んで132.60円まで下落した局面もありますね。

ユーロ/円が売られて、133.431円の押し目で買う。132.717円で買うなどトレードできる局面はたくさんありましたね。

トレンドが強い場合は、23.6%.38.2%辺りの押し目。トレンドが弱い場合は、半値戻しや61.8%の2/3押しまで戻ります。ただし全てがフィボナッチ・リトレースメントで計算した通りになるとは限りません。

複数のフィボナッチ・リトレースメントを正しく引く方法

英ポンド/円の1時間足チャート:DMMFX

複数のフィボナッチ・リトレースメントを引く

フィボナッチ・リトレースメントは、一つだけでなく複数の分析を利用してもOKです。そうすると、ラインが重なる水準が出てきます。

上記の例だと以下のような価格水準が近いレートです。

  • 61.8%の186.256と100%の186.344
  • 50.0%の185.467と76.4%の185.348
  • 23.6%の183.701と38.2%の183.735

この英ポンド/円のチャートがこれから、反発していくとしたら、この辺りの水準を利用して新規エントリーや決済ポイントに使えます。

正しく引く方法は、まず、最安値と最高値を引くこと。次に下降している場合に戻りを見たい場合は最安値と直近の目立つ高値を繋げること。上記では2つのリトレースメントを引きましたが2つ以上のフィボナッチ・リトレースメントを引いてみても構いません。

次々に新しくしていくこと。

フィボナッチ・リトレースメントは、常に新しくしていきましょう。それまでの安値や高値をクリアして新高値(安値)が出来た時には、それに合わせて引き直すこと。相場は生き物として変化しているので、巻貝などと同じようにフィボナッチも引き直す方がいいと思います。

フィボナッチでのエントリーや決済のタイミング

フィボナッチ・リトレースメントは、相場の戻りや押しの目標値を計算します。それに対して、いつ売買すればいいかは、他のテクニカル分析ツールを併用した方がスマートです。MACDやストキャスティクスなどを併用して売買タイミングを掴みましょう。

  • 買われ過ぎや売られ過ぎ・時間の経過をMACDやストキャスティクスといったオシレーター系で計りながら成行注文でエントリー
  • 移動平均線やトレンドラインとあわせて、トレンドを見極めて、フィボナッチのレートに指値や逆指値注文でエントリー

などを活用できます。

FX会社に口座開設する時は、DMMFXのようにフィボナッチやトレンドラインを引きやすいところを選ぶのも大切。スプレッドは業界最安値クラス。スワップポイント・取引システムの使いやすさもトップクラスです。

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