少額の証拠金で取引ができることで人気を高めたFX、一時は最大レバレッジ400倍といったサービスを提供する会社も現れて人気化。また、低スプレッド・高いレバレッジにより、取引量も増えたことから世界最大のFX市場は日本。
個人顧客のFXトレードにおけるレバレッジ規制は25倍も法人顧客は規制がなく法的には無制限。100~200倍にFX各社で制限している例が多い。
2016年4月に法人顧客のレバレッジ規制導入予定を金融庁が公表しました。
最大レバレッジの上限を規制
最大レバレッジ400倍だと5千円程の証拠金で1万ドル=75万円~100万円の取引ができますので、10万ドル~数百万ドルの取引を数分~数十分単位で売買するミニッツトレーダーが活躍しました。
そのため、過大な投機と過度な競争を生じ、投資家のためにならないと金融庁の指示の元、レバレッジ規制を行なわれて2010年8月に最大レバレッジ50倍、2011年8月には【最大レバレッジ25倍】に規制されています。
初めての方が最大レバレッジ100倍や400倍が必要かというと必要ありません。
ただし、レバレッジが高い事=危険ではなく、レバレッジが大きいことにより取引量が大きくなることが最も危険な点です。 少額の資金で取引を行うと、あっさりとロスカットされてポジションが無くなってしまいます。=ポジションが損切りされるのはいいことなのです。
例えば、2011年10月28日現在のドル/円相場は、1ドル=75.88円前後です。 しかし、今年の1月は、81円~82円、2010年の1月は90円前後でした。
もし、外貨預金的な持ち方で、90円前後でドル買いをしていると、15円程の損失を抱えていることになります。15円の損失は、1万ドルの取引で15万円、10万ドルだと150万円です。
このように、低いレバレッジでポジションを持っていると、反対方向に相場が動いた時に損切りするタイミングを失いズルズルと損失が膨らんでしまう可能性もあるのです。
法人口座の最大レバレッジへの規制は行われず
法人口座には、レバレッジ規制がないため、法人口座は100倍~200倍程度のレバレッジを許容しています。 ※法人は、自己責任でしっかりと管理できるという考え方が根底にあるのだと思います。
【法人口座のレバレッジ】
高いレバレッジにはリスクもありますが、過大な取引量になりすぎないように気を付けること。 ロスカットやストップオーダーを上手く使うことで武器にもなります。
また、最大レバレッジで取引をする義務はないこともお忘れなく。
ヘッジファンドのLTCMが破たんしたのもリーマンショックが起きたのもハイレバレッジが一因。プロの機関投資家も失敗することがあります。
【法人口座の開設について】
法人口座開設は、自営業では認められず会社組織でないと認めない会社がほとんど。今は、株式会社作成を資本金1円、取締役1名で設立できますので、会社を作って法人口座で口座開設を行うのも良い方法です。