スワップポイントは異なる通貨間で生じる金利差のことです。
通貨間の価格変動を狙って収益を得るのがFXの特徴ですが、価格変動による差益以外で、スワップポイントを狙っての取引でも利益を得ることができます。
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低金利通貨を売り高金利通貨を買って貰えるスワップポイント
金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買えば、その金利差が毎日の収益となります。
このスワップポイントは外貨預金の金利に相当しますが、外貨預金で金利を得るよりFXでスワップポイントを得る方が有利。
外為どっとコムのスワップ評価画面
約1カ月金利の高い通貨ペアを保有し続けた結果
為替差益を狙う場合、為替相場の変動を予想しなければいけません。しかし、金利差収益はそれほど予測が必要なく初心者も取引しやすい。ただし、スワップポイント目的でポジションを持っていたのに思わぬ相場変動で損失することもあるのでご注意ください。
金利差が貰えるスワップポイント
日本は超低金利時代が長く続いたため、政策金利が0~0.1%の超低金利国です。
それに対して先進国の中で金利の高いオーストラリアは2.50%の政策金利となっています。(2014年1月現在)
●主要国の政策金利一覧(外為どっとコム)
低金利国である日本円を売り、高金利国の豪ドルを買うと金利差によりポジションを保有しているだけで利益がえられます。(逆のポジションは支払うことになります)
◆豪ドル/円の売りポジション=スワップポイントを支払う。
スワップポイントはどれ位もらえるのか
FXの大きな魅力の一つとなっているスワップポイントですが、どれ位もらえるのでしょうか。
スワップポイントは、通貨ペアや金利の変化に応じて貰える金額が異なります。
スワップ派に人気の通貨ペア「豪ドル/円」
「豪ドル/円」の2011年8月初頭のスワップポイントは、最も金額の高かったサイバーエージェントFXの場合、1万豪ドルにつき1日あたり119円のスワップポイントを得ることができました。
オーストラリアの政策金利は2011年8月現在4.75%と高いことから、低金利の日本との差額で大きな金額が貰えることになります。
スワップポイントは保有期間が長い程、威力を発揮します。
下の表は、豪ドルを1カ月~5年保有した場合にのスワップポイントです。
保有期間 | スワップポイント(119円の場合) |
1か月 | 3,570円 |
1年 | 43,435円 |
5年 | 217,175円 |
豪ドル/円の為替レートが80円~85円と考えると1年間で約5%強の利率となります。
日本で定期預金に預けていると1年で0.2%~0.5%程度しかもらえません。 100万円の定期預金を1年預けても2,000円~5,000円にしか利息はつかないのです。
スワップポイントがつくタイミング
スワップポイントは、ニューヨーク市場がクローズする時間午後5時(ニューヨーククローズ)に付与されます。 (米国夏時間時は日本の6時、米国冬時間時は日本の7時)
通常、為替取引の決済は2営業日後に行われるため土日のスワップポイントは、水曜日に金土日の3日分を付与することになります。(付与されるのは水曜日のニューヨーク市場がクローズする時間=日本時間では木曜日の朝)。
ただし、スワップのつき方は、業者によって異なり、土日も毎日1日分付与する業者もあります。
一般的なスワップポイント付与日時
・月曜日……水曜日の1日分(NY市場のクローズは日本時間の火曜日朝)
・火曜日……木曜日の1日分(NY市場のクローズは日本時間の水曜日朝)
・水曜日……金・土・日曜日の3日分(NY市場のクローズは日本時間の木曜日朝)
・木曜日……月曜日の1日分(NY市場のクローズは日本時間の金曜日朝)
・金曜日……火曜日の1日分(NY市場のクローズは日本時間の土曜日朝)
・土曜日……為替市場の休日
・日曜日……為替市場の休日
そして、ここがややこしいのですが、祝日に関しても土日扱いとなりスワップポイントが付与されません。 ゴールデンウィークや年末年始などの祝日が多い時期には、特定の日に5日分程度のスワップポイントが付くことがあります。
特にスワップポイントがマイナスとなるポジションを持っている時など、思わぬスワップポイントのマイナスが出て驚く場合があります。
日本・米国・欧州等、自身の保有通貨ペアの祝日等につきましては、各FX会社が公表しているカレンダー等を参考にしながら不明点はFX会社に問い合わせて確認しておきましょう。
このスワップポイントの付与日数や計算を全て覚える必要はありませんので、気になる点や付与日数の予定などはFX会社に問い合わせれば親切に教えてくれます。
尚、調査の結果、スワップポイントが高いFX業者は、ライブスターFX・サイバーエージェントFXなどでした。 最新の調査結果もご覧ください。