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Brexit(ブレグジット)で英ポンドが大幅下落。いよいよ2016年6月23日に英国EU離脱の国民投票

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英国のEU離脱を「Brexit(ブレグジット)」といいます。これは、英国(Great Britain)が、欧州連合(EU)から離脱する(Exit)ことを示します。これまでは、EUを離脱した場合のデメリットが大きいことから、最終的には英国はEUに残ると考えられていました。

EU側も英国を残すために、英国が求める改革案について協議し2月19日に合意(ブリュッセル合意)。それを受けて、デービッド・キャメロン英首相は、EUにおける英国の特別待遇を勝ち取ったとツイートし、6月23日の国民投票を決めました。

ブレグジット(英国のEU離脱)は実現する可能性が出てきました

EU残留派のキャメロン首相の仲間、ボリス・ジョンソンロンドン市長が、離脱支持を表明。ボリス・ジョンソン氏は、EUに取り込まれて英国の独立性を失うとして、2月21日に離脱を支持。ここから為替市場も大きく揺さぶられます。

●英ポンド/ドルの月足チャート:DMMFX クリックで拡大

英ポンド/ドルの下落

英ポンド/ドルは節目の1.4を割り込み。1.35や1.20という予測も出始めています。

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●英ポンド/円の月足チャート

英ポンド円の月足

156円台にまで下落。英ポンドだけの問題ではなく、全世界的に英国のEU離脱リスクが深刻化。

英ポンドや欧州についての為替レートや指数(リアルタイム)

市場相場はInvesting.com 日本 によって機能されている

英国がEUを離脱した(ブレグジット)場合の影響

  • 英国がEUを離脱すると、金融センターとしてのロンドンの地位低下
  • 多国籍企業のロンドン離脱
  • 英国GDP減少
  • 英国は欧州輸出への関税がかかる可能性
  • 移民管理の厳格化

この辺りを見越して、英ポンドは売られています。

また、政治的に結びついていたEUの理念が揺らぐ可能性があり【ドイツを抑える・戦争を起こさない】、EUやユーロ離脱の先鞭を付けることにもなりかねません。その要因でユーロも下落。

EUは、英国を残すために、かなり英国に譲った内容で合意しており、キャメロン首相もその内容に自信を持って、6月23日に国民投票決定。

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一方、英国の独立性・EUの混迷・難民問題などから、英国民の中に、お金をEUのためではなく英国のために使ってほしいとの希望も強まっています。階級社会が残る英国及びロンドンは不動産価格をはじめ食費やインフラ価格が上昇しており、庶民の不満も大きいところ。

これをうけてキャメロン首相は6月23日に英国がEUを離脱すべきかどうか? を問う国民投票を実施すると発表しました。
今回のブリュッセルの交渉ではキャメロン首相は:
1. EUへの移民に対する福利厚生の制限
2. EUが常により緊密な統合を目指すことから英国が免除される自由
3. シティの金融機関へのEUからの規制強化をやめること

国民投票が6月23日に実施

一応、残留の方が優位な形。今後、投票までに難民問題やテロ問題などが拡大すれば離脱リスクは高まる。

最新の世論調査ではEU首脳会議での合意を受け、残留が離脱を15ポイントも上回っています。

この国民投票は、そもそも英国のキャメロン首相が保守党右派の欧州懐疑派やEU離脱を党是とする英国独立党(UKIP)人気を抑えて、自分の政権を維持するために仕掛けた大ギャンブル、いや一人芝居です。先の総選挙で勝って保守党単独政権に移行して所期の目的は達したものの、さあ後始末が大変です。キャメロン首相はEUからの離脱をまったく望んでいません。

EU残留・離脱を問う英国の国民投票がどれだけバカげているか

金融市場は、ブレグジットの確立を30~40%に引き上げ

米金融大手シティグループは22日、ロンドンのボリス・ジョンソン市長を含む大物政治家が6月に実施される英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票で離脱を支持すると表明したことを受け、英国がEUから離脱する確率を30─40%とし、これまでの20─30%から引き上げた。ロイター

リスク回避で円高傾向になる可能性

4月5日のロイターは、6月の国民投票を前に、通貨オプション市場で、リスク回避のために、円高・スイスフラン高・ポンド安になるとの見方が強いと報道。INGは、イギリスがEUを離脱すれば、円が急上昇するとコメントをしました。

通貨ペアのスワップとスプレッド

国民投票が実施されるまで、市場は、英国の動向に左右されます。ブレグジットの確率が高まれば、リスクオフで円高の可能性もあり。

なお、DMMFXでの英ポンド/円のスプレッドは1.1、英ポンド/ドルも1.1ですから、FXトレーダーは、相場観とトレードテクニックを駆使してチャレンジしてみても面白い。スワップポイントは英ポンド/円で15円付きます。ただ、スワップポイント狙いでトレードする局面ではありません。

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