2013年4月6日、中国・海南省瓊海市博鰲(ボアオ)で、ボアオ・アジアフォーラム年次総会が開催。
そこで、アジアの未来について様々な発言が行われましたのでご紹介しておきます。
ボアオ・アジアフォーラム:中国政府の全面的支援を受けて構想された。2001年2月27日の設立にはアジアの25カ国とオーストラリアの計26カ国が参加している。
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2013年のボアオ・アジアフォーラム
動画は消されていたので削除しました。
4月8日に閉幕しました。
中国の習近平(Xi Jinping)国家主席
・われわれは超高度経済成長を持続させるのは不可能だと考えているし、それを望んでもいない
・比較的高度の成長を持続することは可能だ
・今後も経済が上向きで推移するという楽観的な見方の根拠として、都市化や継続的な産業化、農業近代化を挙げた
・今後は経済政策の焦点を質と効率性に移していく
ジョージ・ソロス氏の為替や経済見通し
ウォールストリートジャーナルやブルームバーグがソロス氏の見方をまとめています。
・ユーロ圏の緊縮政策が欧州連合(EU)を崩壊させる本物のリスクがあると語った。
・ドイツのメルケル首相がユーロ圏を誤った方向に導いているとも言明。また、EUの指導者らはインフレに注目しているが現時点で危険が大きいのはデフレだと指摘
・中国は、現在の成長モデルでは1、2年間は続くとしても、10年間は持たない
・中国経済はハードランディング(硬着陸)に見舞われる恐れがある
・米国は先進国で最強の国として浮上している」とし、ドルは最強通貨となっていると強調した。その理由として、シェールガス革命や量的金融緩和などを挙げた。
・為替市場については、日本が大胆な量的緩和を志向し、英国が積極的な緩和を始めた昨年末以降混乱状態。
・円とポンドの下落が「欧州のリセッション(景気後退)を悪化させる」公算が大きい。
・今後1年間については、動揺が続き、ユーロが「嵐の目」となるだろうと予想した。
福田康夫元首相:ボアオ・アジアフォーラム理事長
・アジア各国は手を携えて協力し、『アジアの夢』の実現を促すべきだ」と表明
・中国経済について、「規模だけでみれば、2030年には米国を超え、日本の4、5倍になる可能性がある
・インド経済が日本の2倍に拡大する可能性がある
・「革新、責任、協力:共同発展を追求するアジアとのテーマに対して、重要なのは革新という部分だ。これまでの方法をとり続ければ、資源、エネルギーといった現在直面する現実的な問題を解決できない。
・日銀の金融緩和に対しての発言:日本の特徴は、政府は多くの債務を抱えるが、国民は金を持っていることだ。日本は税率引き上げによって政府の財政赤字問題を解決することができる。