為替相場の円安が止まらず、ドル/円は99円台に突入し、100円を伺う動きを見せています。
為替相場予測では、105円~110円あたりを予測している人も増えています。
上記は、3月中旬の記事です。
円安に動く為替と低い円金利を利用した「円キャリートレード」が増えているとの見方も出てきています。
円キャリートレード:低い金利の円を借入れて高い利回りを得られる外国通貨や株式・債券などで運用して利益を得る投資方法
キャリートレードのブーム
ライブスターFX:英ポンド/円の月足チャート、クリックするとチャートは拡大します。
以前、2001年ごろからブームとなった円キャリートレードは、サブプライムローン危機から始まる世界金融危機でキャリートレードの猛烈な巻き返しにあっています。
期間的には、2001年~2007年夏頃まで続いたため、この期間の英ポンド/円は約170円台だったのが240円台まで円安英ポンド高となっています。
キャリートレードを行っているとこの為替差益と当時は英国が高金利だったために金利の二つを収益とすることができたのです。
おかげで、ミセス・ワタナベやキモノトレーダーとして日本の個人投資家が海外でニュースになり、国内では●億円儲けた・脱税したとFXブームが起きた時期です。
もちろん、いい面ばかりではなく、2007年夏から、今度は相場が逆方向に急激に下落したことで、利益を全部吹っ飛ばした人もいます。
円安とスワップポイントの両方で利益を得られた時代
2013年の高金利通貨:キャリートレード向き
2013年現在は、日本だけでなく先進国全体の金利が低くなっています。
英国の政策金利:0.5%(外為どっとコム:過去の推移)
米国:0~0.25%、欧州:0.75%
その中で、高金利通貨はオーストラリア(豪州)です。先進国の中では3%と高い金利を得られますのでキャリートレード派に人気です。豪ドルや南アフリカランドは人気のある通貨。
FXでは、二国間の金利差をスワップポイントと呼ぶことから金利狙いのトレーダーをスワップポイント派とも呼びます。
ただし、豪ドル/円相場は、2007年のピーク時に近づいているため、ちょっと注意しなければいけない局面だと思います。
ライブスターFX:豪ドル/円の月足チャート
クリックするとチャートは拡大します。
2013年は基本的に円安の年でした。
今後は、時期はまだ先ながら米国・英国・NZが金利上昇傾向ににあります。
それに対し、日本・豪州・欧州が金利低下傾向にあることからスワップポイントを狙うキャリートレードのチャンスは出てくるでしょう。
GMOクリック証券の比較チャート:2013年12月14日
2013年~2015年6月5日の動き:GMOクリック証券
2013年に米量的緩和終了予測(バーナンキショック)で、新興国市場が大きく崩れた時期がありました。その後、持ち直して、基本的に外貨高円安路線が続く。南アフリカランド/円は横ばいでのレンジ。