ドルインデックス(US Doller Index)は、米ドルの価値を示す指標(インデックス)です。
ドルは、ドル/円やユーロドルなど様々な通貨と関係しています。そのため、ドル/円だけを見ているとドルがどの通貨に対して安く(高く)なったのか分かりません。
ドル/円やユーロ/ドルなど、関連の通貨ペアの日々の値動きを個別に見るだけでなく、米ドルが為替市場全体でどのような動きをしているのかをドルインデックスで知ることができます。
株の動向を知るために、日経平均株価やダウなどの株価指数をチェックするのと同じことです。
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代表的なドルインデックス
代表的なものとして、FRB(連邦準備制度理事会)が算出しているものと、ニューヨーク商品取引所が算出しているものがあります。
ニューヨーク商品取引所の採用通貨と加重平均のウェイトは下記の通りです。取引量の多い通貨の加重を増やすことで、為替市場全体のドルの動きを掴みます。
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ドルインデックスの通貨 | 割合 |
ユーロ(EUR) | 57.6% |
円(JPN) | 13.6% |
英ポンド(GBP) | 11.9% |
カナダドル(CAD) | 9.1% |
スウェーデンクローネ(SEC) | 4.2% |
スイスフラン(CHF) | 3.6% |
ドルインデックスは、米国の先物市場で取引することもできます。
ドルインデックスのチャート
出典:FOREXPROS
日銀の黒田総裁はじめ、中央銀行や政府要人は、ドル/円だけでなくドルインデックスを注意してみています。
円安のレベル感を判断する基準となり、ニュースにも登場しますので、ドルインデックスを覚えておきましょう。