利用できる注文方法は下記にご紹介するようにたくさん。ただし、相対取引であることから会社により注文の名称が若干違うこともあり基本形を覚えておきましょう。
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FXトレードの注文種類
例:SBIFXトレードの取引システムで「取引」をクリックすると下記の画面が開き、2WAY注文・通常注文などを選択。
成行系注文か指値注文かで画面が異なります。(各社により仕様は違う)
IFDやOCO、IFDOCOを選択し、売買や執行条件をチェック!
成行注文
現在、表示されている価格で買いたい(売りたい)ときに使う注文方法です。取引時には、「売り」と「買い」の価格が双方表示されますので、値動きを確認しながら、どちらかのレートをクリックすれば完了です。
なお、具体的に価格(レート)を指定しませんのでいくらで成立するかはわかりません。今すぐ買いたい・売りたいと成立することを優先したオーダー。
ストリーミング・2WAY注文
基本的には成行と同じで、表示されているレートで売買する注文方法です。違いとしてはスリッページ許容範囲を設定することで希望する範囲内での成立価格に止めることができます。
スリッページは指定した価格と成立した価格の差のことです。FX会社の多くはクリックしたレートと成立価格の差がどの程度までなら注文執行させるかを発注時にあらかじめ設定しておく機能が備わっています。
●SBIFXトレードの許容スリッページ画面。ゼロにするとクリックした時の価格でしか注文は成立しません。
売値と買値の差であるスプレッドの狭いFXは、成立価格にこだわって取引を行うスキャルピングやデイトレーダーの方がたくさんいます。
指値注文(リミットオーダー)
指値注文は、一定の為替レートに現在値が到達したら買いたい(売りたい)と希望の価格があるときに利用します。テクニカル上のポイントで、80円になったら買いたい、90円で売りたいという場合に、あらかじめ指値として設定しておくことができます。
FXに限らず株式トレードでも良く利用される馴染み深い方法でしょう。
逆指値注文(ストップオーダー)
逆指値注文は、現在の為替レートより高い価格で買注文を指定しその価格よりも為替レートが高くなると執行される注文方法です。 もちろん、低い価格で売り注文を指定し為替レートが低くなり設定した価格に到達すれば執行されます。
相場では、一定のポイント(レジスタンス・サポート)を割り込むと割り込んだ方向に価格が動き始める傾向があります。 そのポイントに新規の逆指値注文を入れておくといった使われ方をします。
また、ストップロスとして、買いポジション(売り)の損失が一定レベルに達したら損切りを行うという形でもよく利用されます。
※逆指値注文は、指定価格に到達した時点で成行として執行されるため、多くの場合、若干のスリッページが発生します。
IFD(イフダン)注文
IFD注文は、新規の注文とそのポジションを決済するための注文を同時に出す注文方法です。
現在の為替レートが80円、79円で新規買いポジションを持ち82円で売りたい場合は新規および決済の注文をIFD注文でトライアングルの形に出しておけば良いのです。
利食いと指値の両方を出すとイフダンOCOとなりどちらか一方だけだとIFD(イフダン)注文。
OCO注文
OCO注文は、2つの注文を同時に出し一方の注文が成立するともう一つの注文がキャンセルされます。
ポジションを保有し利益確定の注文と損失限定の注文を同時に出して、片方が成立したらもう一方の注文はキャンセルという形で利用します。
IFO(イフダンOCO)注文
IFO注文はIFDとOCOを組み合わせた注文です。 新規・利益確定・損失限定の3つをセットで出す注文方法。
指値注文のポジションが成立するタイミングは神様でない限り分かりません。そのために成立後の利食いチャンスを逃すことや相場が思った方向に進まず損失が拡大することがあります。
IFDを利用できるとパソコンや携帯電話で常に約定や現在価格を確認する必要がありません。特に取引期間を長めにとるFXトレーダーには便利な方法。
トレール注文 (トレイリングストップ)
トレール注文は、逆指値注文を変化させた方法でトレイリングストップとも呼ばれます。 実際の価格が動くにつれてストップ注文の指定レートを自動的に変化させていきます。
・買いポジションは、相場の上昇に合わせてストップロス注文の指定価格を上昇させます。
・売りポジションは、相場の下落に合わせてストップロス注文の指定価格を下落させます。
トレール注文を上手く活用することで【損失確定ではなく利益確定の逆指値注文】として利用することができます。
皆様もFXの多彩な注文方法を活用して取引しましょう。