2018年にゴールドマンサックスが、推奨するトレードは、サイクル後半の楽観主義と題されており、アメリカファーストではなく新興市場やユーロ買い。
ゴールドマンサックスのアナリスト「フランチェスコ・ガザレッリ」氏がブルームバーグに語っています。
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ゴールドマン・サックスが推奨する2018年のトレード
全般的に世界経済の好調継続と景気後退リスクは少ないという楽観的な予想。米10年債金利の予想を3.00%としており、それでも世界経済が耐えられるのでしょうか?
米10年債金利
米10年債は、2018年にFRBが4回利上げを行うと予想し、債務縮小の影響で金利上昇に賭けることを推奨。
10年債金利の目標は3.00%。インフレの不確実性及びFRBのバランスシート縮小によって、年後半に金利が上昇する可能性が高い。
◆米国の10年債・5年債・2年債金利推移チャート
GMOクリック証券のFXネオ
米10年債は2.4%や2.6%に壁があるが、超えられるでしょうか。
ユーロの上昇を予想
FXトレードで簡単にできるのがユーロ/円の買い。ゴールドマンは、ユーロ/円のレートが140円になると予想。
欧州での政治的なリスクが軽減されて、ユーロ資産への流入が増加。日銀は長短金利を抑え込む中で、世界経済は拡大し金利が上昇。
◆ユーロ/円の月足チャート アイネットFX 2017年11月27日
ユーロ/円は132円台で推移。すでに安値からはかなり上昇していますが、目標の140円に届くのでしょうか?
新興国株の買い
新興国市場は、世界同時成長により、買いがおすすめ。
途上国の経済成長率・米国株よりも相対的に安いことを見ると上昇が期待できる。
MSCIエマージング・マーケット・インデックスは、現在の水準1125前後から上昇を予想し1300が目標。
ユーロ建ての5年物スワップレート
ユーロ建て5y5y先物フォワード・インフレ・スワップレートは2%に上昇する見通し。
新興国債券と米高利回り債
米ドル建ての新興国市場債券のロング、米国の高利回り債をショートする戦略。
新興国債券は、トランプ選挙後の売却から完全に回復していない。米国の景気サイクルは新興国よりも早く、米国のハイイールド債が先に下落するとの予想。
アジアのFX
ガザレッリ氏は、シンガポールドルと日本円をショート。インドルピー、インドネシアルピア、韓国ウォンのロングを推奨
工業用金属は堅調
世界の貿易・経済の活発化により、工業用金属は堅調に推移するのではと。
ブラジル0.25・チリ0.25・ペルー0.5を対ドルでロングにすることで8%の収益を得られるだろうと推測。
世界経済の好調が2018年も続けば、大きな成果を得られるだろう。