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  1. FXトレードのノウハウ
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高金利通貨はインフレ率が高くブームが終わると急落しやすい

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外貨投資最大の魅力は、日本円よりもはるかにお得な高金利。

2014年10月のブラジルレアルは11.25%、豪ドルは2.5%と日本に比べて高いことが特徴。そのため外貨預金にしてもFXトレードにしても利息やスワップポイントの高さが人気を集めています。

しかし、高金利通貨には大きなリスクがあることを検討してから、FXにチャレンジしてください。

高金利=高インフレで通貨価値が下落しやすい

外国為替相場は、長期的なトレンドを形成しやすい。そのため、金利の高さだけにひきつけられて、通貨の状況や過去の高値・安値を確認せずに買うと大変なことになることも。特に、スワップポイントの高い通貨ペアはブームの最盛期を避けて割安圏で購入するようにしましょう。

トルコリラ・南アフリカランド・豪ドルは、代表的な高金利通貨。FXを始めるきっかけが、高いスワップポイントを貰える通貨に興味を持ってという方は多いはず。

ただし、高金利通貨の金利差は、長期的に為替相場が安くなることで相殺されます。基本的に、金利差はインフレ率を反映したもので、高いスワップポイントを得ても、相場下落の損失でプラスマイナスゼロになる可能性があります。

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●南アフリカ・日本・オーストラリアの年平均インフレ率の比較グラフ

インフレ率の比較

世界経済のネタ帳

●高金利通貨が安くなる三段論法

  • 高金利通貨はインフレ率が高い
  • インフレとは通貨の購買力が減少すること
  • インフレ率の高い通貨は将来的に下落しやすい

では、高金利通貨は買わない方がいいのでしょうか?

中長期でタイミングを見て高金利通貨を持つ

長期的に持ち続けると相殺される可能性が高くとも、中長期的には利益を得られるチャンスがありますから、取引してもかまいません。金利の高さは投資家にとって魅力があるので、高金利通貨は買われて、上昇トレンドを描く局面が出てきます。

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世界的に景気が良い場合、投機マネーは、高い収益性を得られる新興国や高金利通貨国に流れて通貨高になります。そして、景気後退局面に、マネーは、米国や日本に戻り、高金利通貨国の通貨は下落しやすいのがセオリー。

底値を狙って安値で買っておき、高金利と為替相場の上昇に惹かれた投資ブームが終わる前に売却してしまえばいいのです。

●豪ドル/円の月足チャート(外為どっとコム)

暴落局面

リーマンショック前は、豪ドル人気が高く上昇トレンドが長く続きました。FXでは、豪ドル/円の買いポジションを保有していると、毎日、スワップポイントが得られます。これを狙った投資家は非常に多かった。

ところがサブプライム~リーマンと続く金融危機の中で、リスクを抑えるために、保有ポジションの決済がはじまりました。そして、高金利通貨のハイリスク面に投資家が着目して売却しだして急落です。豪ドル/円は、100円台から50円台へと一気に半値まで下落してしまいました。

高金利通貨の買い時は、底値圏で!

高金利通貨を買うのは、為替レートが歴史的に見て底値圏にある時に、レバレッジを低くして持ち続けることです。売買もしませんからスプレッドを気にすることもありません。気長にスワップポイントが溜まるのを楽しみにしておくことです。

為替相場は、急落や急騰すると国民生活が破綻します。ドル/円が急に50円だ200円だと動いては、輸入や輸出そしてモノを製造することができません。そのため通貨の価値がゼロ近くになることはジンバブエのハイパーインフレのような稀な事態。

銀行窓口や新聞広告・勧誘などが激しくなる時期を避けて皆が忘れたころに買うのがベスト。金融商品を奨める証券や銀行の営業マンは「いつも今が買い時」、これは三菱東京UFJであろうと野村証券であろうと同じですからね。

超長期のチャートを見て底値を判断するのが一番。他のポイントは「長期外貨投資のコツ」をお読みください。

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