ドル/円やユーロ/円以外の通貨ペア、ユーロ/ドルや英ポンド/ユーロなどに着目している方はも多いと思います。しかし、外貨同士の場合、利益や損失の計算方法が分かり難く、トレードしない方も多いとか。
外貨預金では外貨同士の取引はできませんからFXだけの取引です。スプレッドも外貨預金・MMFより、狭くユーロ/ドルやユーロ/英ポンドなどは、ベテラントレーダーに人気があります。
ドル/円などクロス円の損益計算方法もご確認ください。
●多彩な通貨ペアを少ない取引証拠金で取引可能(外為オンラインの画面)
2014年2月3日の為替レート
ユーロ/ドルなど外貨同士の計算方法
ユーロ/ドルなど外貨の利益計算を行うには外貨で生じた損益を対円レートで日本円に転換します。円を挟まない外貨同士の通貨ペアは右側の通貨に注目してください。
ユーロ/ドルを例に計算
まず、右側の通貨であるドルで損益が発生します。このドルで発生した損益を日本円に換算します。
⇒円換算レート(通貨ペアの右側の通貨と円ペアのレート)
基本となる計算式
(売値-買値)× 取引数量 × 円換算レート = 取引損益
外貨同士の場合、円換算レートを掛けて損益を計算します。ユーロ/ドル(EUR/USD)の場合は、右側の通貨がドル(USD)なので、ドルと円のペア=ドル/円(USD/JPY)が円換算レートです。
ユーロ/ドルの計算例
1.3400で1万通貨の買いポジション、1.3600で決済を行う。ドル/円は100円とします。
- 基本計算式に当てはめ:(1.3600-1.3400)×1万通貨=200ドル
- 200ドル(取引損益)×100円(円換算レート)=20000円の利益
もし、ドル/円レートが変化するとユーロ/ドルに動きがなくても損益が変化します。
- (1.3600-1.3400)×1万通貨=200ドルは変わらず。
- 200ドル×80円(ドル/円レートが円高に)=16000円の利益
あまり、現実的ではないもののドル/円だけが円高に動いた場合のケースを100円⇒80円で計算しました。
ユーロ/ドルなど外貨同士も自動計算
上記のような計算を毎回行うのは、めんどうですよね。そこでFX会社は外貨同士の通貨ペアで生じた利益を自動計算で日本円に換算して表示してくれます。
●外為オンラインのポジション損益画面
ユーロ/NZドルやポンド/ドルなどの外貨も日本円に計算して自動表示してくれる。
取引できる前に確認できるように外為オンラインでは目安の損益も表示。これなら、英ポンド/ドルや英ポンド/ユーロなど外貨同士の通貨ペアでも生じる損益を把握できますね。
円換算する時に対円通貨レートが100円に近ければ単純に100を掛けるだけになり計算が簡単です。最小単位が揃いますので。