レバレッジをかけることで、大きな取引を行えるFX。しかし、その分リスクも大きくなります。
そこで、リスクコントロール機能としてお客様の持っているポジションを強制決済機能を持ちます。=ロスカットという。
一定以上の損失が生じた場合、保有している全てのポジションを自動的に(強制)決済する機能。また、注文中の内容も取消が行われます。
ロスカットを行うかどうか判断する基準及び言葉はFX会社により異なる。また、レバレッジもロスカットも機能として存在するも使うか使わないかはお客様の選択次第=証拠金をどれだけ預けるかで決まる。
基本的なロスカットの流れ
証拠金維持率を基準にして、リスクコントロールは行います。
証拠金維持率:有効証拠金額を取引証拠金で割ったものになります。
レバレッジ規制とロスカット規制により、有効証拠金を取引総額の4%以上を保有していなければいけません。
有効証拠金は、ポジションを持っていると相場変動に合わせて含み損や含み益が生じて変化します。そのため、取引に必要な証拠金と比較して少なくなるとロスカットルールが発動します。
1ドル=100円とした場合、1万ドルをお取引すると100万円の運用となります。FXでは取引証拠金がこの100万円の総取引額の4%必要です。
100,000円×4% = 40,000円
つまり、口座内に4万円以上の資金がなければロスカットされてしまうわけです。
細かい点は、FX会社により使っている言葉やルールが異なりますのでそちらでご確認ください。また、ロスカットシミュレーションを用意している会社もあります。
●SBIFXトレードの口座状況画面:トレーダー自身で計算しなくても取引システムは自動計算で口座状況を表示し、場合によってはアラート(警告)メールを出してくれます。
大手会社のロスカット説明ページ
まだ、売買に慣れていない初心者の方でも、ロスカットルールがあるおかげで、預けた証拠金以上の損失が発生することはほとんどありません。急激で大きな相場変動の場合はロスカットが機能しないこともあります
取引証拠金に余裕を持たせレバレッジを控えめにしておけばロスカットは防げます。できればロスカットにならない方がいいでしょう。
ロスカットを防ぐには
- 取引証拠金をFX口座に追加して口座維持率を上げる
- 保有ポジションを決済して資金に余裕を持たせる
もし、ロスカット寸前の事態になったら、上記二つのどちらかまたは両方を選びます。