取引所のFX=為替証拠金取引「くりっく365」では、2011年8月から、中国人民元/円、韓国ウォン/円、インドルピー/円の取引を始めました。
ところが、非常に残念ながら、開始から2年で、一旦、上場を休止することになります。
人民元・韓国ウォン・インドルピー休止の理由
くりっく365の発表した内容をカンタンにようやくすると三点にまとまる。
1.低い流動性
2.提示価格の妥当性に対する問題意識の高まり
3.マーケットメーカーの辞退
によって、安定した流動性確保が困難になったとのこと。
2013年11月28日を最終取引日として上場休止です。
【アジア3通貨ペアの取引休止について】という内容でプレスリリースをくりっく365は行っていますので詳しくはそちらをご覧ください。
新興国通貨は、今年、中国の経済成長鈍化・QE縮小による資金の逆流に見舞われて通貨安のリスクが高まっていることもあり、危険性が高まりマーケットメーカーがレート提供し難くなってきています。残念ですが致し方ありません。
●くりっく365の通貨ペア別取引量:2012年
通貨ペア別に見てみると、ユーロ/円と豪ドル/円の取引量が他を圧倒しており、米ドル/円が追随しています。売買の多い通貨ペアとほとんどない通貨ペアの差は非常に大きいですね。クロス円の中でも香港ドルやスウェーデンクローナは割合で見るとゼロに近いレベル。
外貨同士の通貨ペアは損益計算が面倒、情報が少ない、初心者向きではないこともあり、ユーロ/ドル・豪ドル/米ドル以外は、取引が少ない。
今回、取引休止する三通貨ペアは、取引量的には少ないため、くりっく365の経営に与える影響はわずかでしょう。
マイナー通貨を商品ラインに加えるのは取引量の観点からは難しいですね。特にくりっく365はスワップポイント同値を生かして狙いの長期トレードでFXに参加する投資家が多いためか休止することに。