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  1. 為替を動かす変動要因
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外国為替市場およびFX市場の参加者達:銀行も個人投資家も同じ土俵

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外国為替市場では、銀行や証券会社といった金融機関をはじめ企業や個人そして中央銀行などが取引に参加しています。

市場は、一部の金融機関しか取引できない「インターバンク市場(銀行間市場)」と「対顧客市場」の2つがあります。そしてFXの個人投資家は対顧客市場に参加。

特に為替相場の動きに大きな影響を与える力を持つ強力な参加者をご紹介します。

外国為替市場の参加者達

参加者は、為替取引で利益を狙う「投機筋」と、実際のビジネスを進める上で為替取引の必要性のある「実需筋」の2つに分けられる。(実需と投機

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まずは、インターバンク市場の参加者達から。

インターバンクといえば、必ず名前のあがるトウキョウフォレックス上田ハーロー。彼らは外為ブローカーという役割を担っている。

インターバンクの参加者:大手銀行

マーケットメーカーとして、外国為替市場で為替レートを提供する役割を持ちます。また、金融機関同士の取引や顧客の企業と様々な取引を行います。顧客の為替ヘッジに応えたり、保有ポジションのリスクヘッジ、中央銀行や外為ブローカーと取引をしたりなど。

為替取引は、取引所ではなく銀行間市場で取引されており、そこで主役となるのがこの大手銀行達です。三菱東京UFJ、ゴールドマンサックス、ドイツ銀行など錚々たるメンバーが揃いFX会社がカバーを取るカウンターパーティ先としても登場しています。

世界中の銀行が電話や電子ネットワークを駆使してつながっており、お互いに為替レートを提示して取引を行うことでインターバンク市場そして為替市場が成り立ちます。

もしも彼らが、価格を提示できないような事態があればパニックが起きます。様々な金融危機が起きたときに「価格が消えた」「値付けができない」という事態は彼ら大手銀行ですら取引できない状態だということ。

さらに、為替差益を狙ったトレードをします。これこそFXトレーダー憧れの外為ディーラーらしい仕事ですね。インターバンクオーダーは、完全ではありませんがマーケット情報として配信されます。

まとめると銀行はこのような役割を持ちます。

  • マーケットメーカー
  • 顧客企業や銀行同士の取引
  • 差益を狙ってのディーリング
  • FX会社のカバー先金融機関

各国の中央銀行も参加者の一つ

為替市場は変動相場制の国が主流。では、完全に為替相場を市場の動きにゆだねているかというと違います。

行き過ぎた為替相場の動きや一方向へのトレンドを変える(ゆっくりにする)ために、「市場介入」と呼ばれる取引を中央銀行および通貨当局は行います。

これのパワーは大きく、介入により為替相場は大きく動きます。特に複数の国が協力して行う「協調介入」だとそれまでのトレンドすら変えることがあるので、FXにおいても注意するイベントの一つ。

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また、アジアの新興国などでは中央銀行自身が為替差益を狙うために為替市場で取引を行った時代もありました。

事業会社

一般的な事業会社は、輸出や輸入から生じる外貨を国内通貨に変えるために為替取引を行います。貿易において、為替ヘッジや外貨交換などは売上確保や事業予測の上でも重要。

大きな会社だと、社内に為替事業部を作り少しでも為替市場から利益を得て損失を少なくするために取引を行います。製品価格を10%引き上げることは難しくても為替相場が1年に10%程度は普通に動きますからね。

バブル期の財テクばやりの時は、本業そっちのけで為替や株式取引にいそしんだ会社も多かった模様。

資産運用会社やヘッジファンド・機関投資家

次に資産運用やそれに類することを行う会社達がたくさんあります。彼らは、為替市場から差益を得るためおよびヘッジをするために参加しています。

  • ヘッジファンド(投資信託の一種)
  • CTA(商品取引顧問業者)
  • 証券会社
  • FX会社
  • 機関投資家(生保、損保、年金、投資顧問、投資信託等)
  • 一般企業

なかには、銀行以上の規模や頻度で為替取引を行う参加者もいます。

ヘッジファンドや機関投資が大きく売買をすることで為替相場も動きますので、彼らの取引には注目。FXのリアルタイムニュースにおいても、これらの会社が行う取引状況を掴めた場合には流しています。

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個人投資家の参加も大きい

ミセスワタナベ、キモノトレーダーと日本のFXトレーダーが外国メディアに紹介されたように個人投資家の動向も侮れない力を持っています。

金融市場のグローバル化により世界的にFXが拡大し、個人投資家が為替市場に簡単に参加できるようになりました。これは、日本だけの現象ではなく世界各国で起きていること。

私が過去に聞いた中でも、南米・東欧・ロシア・中東などの投資家が欧米のFX会社と取引をしています。さらに中国人はFXが大好きで常に大きなボリュームを占めています。

また、世界最大のFX取引高を誇るのは日本の会社である「GMOクリック証券」。低スプレッドと顧客サービスに力を入れたおかげで欧米の会社が羨む市場に成長したのです。2014年には、ローラさんを中心にDMMFXが二位になったと喜んでいるCMをご覧になった方も多いでしょう。

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