人民元をFXで取引できる会社が増えています。2012年12月から上田ハーローFXが人民元の取引を開始。一方、取引所は、ボリュームが増えずにくりっく365は取扱いを中止しました。
その代わり(?)SBIFXトレードも人民元/円取引に参加。
「くりっく365の人民元取引はスワップポイントが安定しない」ことから、人気が集まっていません。くりっく365で取引できる通貨ペアは26ありますが、その中でも香港ドル/円に次いで取引量は下から2番目です。
それに対して、店頭FX(上田ハーロー・セントラル短資)の「スワップポイントはレバレッジ1倍でも年率2.3%の利益が確保できる計算」になります。
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人民元のスワップポイント:くりっく365
くりっく365で人民元(CNY/JPY)を取引した時のスワップポイントを見てみましょう。
11月 | 買い | 売り |
1カ月合計 | 387.4 | -387.4 |
1日平均 | 13.4 | -13.4 |
10月 | 買い | 売り |
1カ月合計 | 343.6 | -343.6 |
1日平均 | 12.3 | -12.3 |
9月 | 買い | 売り |
1カ月合計 | -45.9 | 45.9 |
1日平均 | -1.4 | 1.4 |
2012年の9月から11月の三カ月間平均値は、買いが「7.5円」・売りが「-7.5円」です。
くりっく365で人民元/日本円を取引した場合、買いポジションに対してのスワップポイントが9月のようにマイナスとなる月があります。
日本で人民元/円を取引したい人は、人民元を買って為替差益を得たい・金利差を得たいと考える人が多いので、マイナスのスワップポイントでは、取引意欲が出てきません。毎日いくらつくのか不安なまま取引はしにくいですね。
人民元のスワップポイント:店頭FX
店頭側の【人民元スワップポイント】はどうなっているのでしょうか?セントラル短資FXが2012年7月2日~のスワップポイントを集計しています。
出典:セントラル短資FX
こちらを見ると1日あたりの平均スワップポイントは、人民元/日本円の買いポジションで8.01円とプラスになっています。
もし、レバレッジ1倍で取引したとしても年間2.31%相当の利益が出た計算になります。
また、上田ハーローのスワップポイントも人民元/日本円の買いポジションが9円とプラスになっています。(米ドル/人民元もドル売り人民元買いのポジションを持つとスワップポイントがプラス50円です)
出典:上田ハーローFX(2012年12月18日のスワップポイント)
人民元のスワップポイントが違う理由
なぜ、くりっく365のスワップポイントと店頭FXのスワップポイントは違うのでしょうか?
くりっく365で取引する人民元は、オンショア人民元(CNY)を元にしています。そして、店頭FX側の人民元は、オフショア人民元(CHN)を利用しています。
このオンショア人民元とオフショア人民元の違いがスワップポイントが違ってくる理由です。セントラル短資FXの方がインタビューに答えています。
セントラル短資FXへのインタビュー
日本で初めて提供した「人民元(CNH)/円」のFXで、開始以来約3カ月間(96日分)のスワップポイント(金利差調整額)が、年率換算で2.39%という高い収益性を実現しています。人民元のFXでも、「くりっく365」ではスワップポイントがマイナスです。なぜこのような違いがあるのですか?
当社の人民元FX(セントラル短資FX)は、香港で流通しているオフショア人民元(CNH)をベースにした取引であるため、CNHと日本円の金利差を反映したスワップポイントが安定的に出ているのだと思います。CNHの金利は、中国大陸の金利と比較すると、やや低いのですが、ゼロ金利が続く日本と比べればずっと高いので、この金利差がスワップポイントに反映されます。
一方で、東京金融取引所の「くりっく365」はNDF(ノンデリバラブル・フォワード)をベースにしています。NDFは、為替リスクヘッジを目的として行われる一種の先物予約類似取引のことで、数週間~1年先の価格を予測して取引されているため、不安定な値動きになりやすいところがあります。この「リアルな通貨」と「NDF」という、違いがスワップポイントの実績に現れたといえるでしょう。
人民元は、中国本土で取引されている人民元と中国本土外の人民元があり、そこがスワップポイントの実績に違いとして出ているというのが見解。
取引するなら店頭FXが有利
人民元を取引するなら、やはり、スワップポイント(最新比較)を得たいですね。
上田ハーローとセントラル短資の二社は、外為ブローカーとして長い実績を持っている会社。歴史も信頼もありますので人民元を取引するにはおススメの会社です。