米国の大手FX会社【FXCM】が、香港ドルの取引を停止予定とのニュースがブルームバーグニュースで配信されました。2016年2月26日までに行う予定で、香港ドル&オフショア人民元に流動性不足や混乱が起きる可能性ありという理由。
昨年より、中国経済の混乱と人民元切り下げによる世界経済悪化が市場のトレンドですから心配ですね。
FXCMは2月26日までに香港ドルの為替市場での全てのオープンポジションを閉じる。また、米東部時間29日の営業終了後、全通貨を対象に必要証拠金を調整する。同社は向こう数週間に香港ドルとオフショア人民元で流動性不足や混乱が起きる可能性を挙げたという。ブルームバーグ
アルパリが破綻したスイスフランショック以降に、香港ドル/円含むマイナー通貨ペアの取扱いを停止するFX会社が数社ありました。今回は、米FXCMが香港ドル/円停止と日本のFXトレーダーには大きな影響はないと思います。
しかし、中国人民元に対する不安が大きくなっているところですし、オフショア人民元/円のポジションを持っている人には気になるニュース。このところの中国経済の動向からも香港ドルや人民元に流動性不足が起きればリスクオフの円高になる可能性も高いので、注目しておきましょう。
●香港ドル/円(HKD/JPY)の週足チャート:LIONFX
直近安値は14.822円、高値は16.222円
●人民元/円(CNH/JPY)週足チャート:SBIFXトレード
人民元は安値から少し切り返しているところ。2015年8月から人民元の切り下げスタート。