新聞や雑誌に今後の為替相場や株価予想が書いてあることはご存じのとおり。それを読んでFXで売買される方も多いのではないでしょうか。
それでは、彼ら、いわゆるアナリスト達の予想や見通し・コメントは正しいのかどうかということが大事になりますね。FXトレーダーに取って損益に直結しますから予想が当たるかどうかは大事。
●GMOクリック証券のFXニュース
ロイターや日経新聞・東洋経済などに寄稿しているアナリスストは、為替の24時間リアルタイムニュースなどに比べて信頼性が高いと考える人も多い。しかし、私は予想の信頼性に関して少し疑問を感じることがしばしば
新聞や雑誌予想のプラス面
彼らの予想やコメントには特性があります。まずはプラス面を見ていきましょう。
- 中長期的な事象に関してじっくりと調査することができる
- 専門家の意見を有名新聞社や雑誌社の名前と権限で得ることができる
- 資金力と人を使って記事を書ける
- 記者自身に長年の知識や経験がある
- 記事の内容で為替相場が動くことも
日経マネー調査では、インターネットより新聞・雑誌重視派の方が利益を得ているとの結果も
新聞や雑誌予想のマイナス面
- 記者自身の専門知識が足りないことがある
- 記者の配置転換がある
- 出来事が起こってから記事にすることから情報のスピードが遅い
- 雑誌は、前提として発行のかなり前に記事を作りこむ必要がある
- 売上や視聴率(数)を稼ぐことを目的にしている場合がありセンセーショナルな記事になることも
- 記事の主旨が決まっており中立的な見方ではないことがある
- 専門家のリソースが限られている場合、セールストークをただ流すだけのこともある
- その新聞社・雑誌社の主張や方向性が偏っている
新聞や雑誌を参考にするときの注意点
プラス面・マイナス面を見てお分かりのように、中長期的な予測や展望については、それなりの視野を持った記事があると思います。また、単純に事実を知らせることについては、その組織力・資金力・既得権を利用できることで役に立ちます。
反面、短期的な展望や予測・コメントについては当てにならないことも多いと感じます。さらに記者の資質や能力にも左右されます。新人や配置転換によりまだまだ未完成の人材が記事を担当することもありますし専門家の意見を記事にするにしても予測が偏ることもありますよね。
FXトレーダーや株式投資家にとっては上手く使わないと彼らの名声だけを信じていると大変なことになりかねません。実際にFXや株で売買した経験のある方の方が役に立つ予想をしてくれます。
実際にFXで為替相場を予測する時に
・インターネットに配信される記事数や言葉の増減から為替や株式の今後を予測する方法は、AIの進化に従い世の中では開発中です。
SNSと株価との相関関係を探るカブドットコム証券:46社の株式銘柄を対象に約43000のキーワードを絞り込んで分析。
・決まった新聞や雑誌を継続的に読むことで金融市場の流れを把握できる。
・記事のコメントは起きたことに対する後付で間違っていることもある=重要。
・織り込み済みや噂で動くことに注意。
日経新聞に記事が出ればその相場は終り。誰もかれもが株式の事を語り始めたらその相場は終りとの格言もあります。
それは、相場で利益を出す基本が、「人より早く行動することだから」。日経新聞にドーンと記事が出るということは皆がそのことを知ったということ。そこから買っても更なる上昇はさらに買い材料が出ないと難しいということです。
穀物相場(大豆やとうもろこし)などはその典型で、大寒波・大熱波などの情報が新聞記事に踊るということは、実際に起きたことの後追いで価格はすでに上昇済み!