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FX会社は、カバー先金融機関を公表する義務を持ちます。では、カバー先金融機関を考慮に入れて取引先を選んだ方が良いのでしょうか?

結論から言うと、当サイトでも紹介している大手FX会社を選んだ場合、それ程、意識をする必要はありません。数社に口座開設し入金しておけば、カバー先金融機関の選択を悩まなくても良いでしょう。

カバー先金融機関

カバー先金融機関とFX会社の関係

なぜ、必要なのかはカバー取引の目的を解説したページをご覧ください。ここでは、FX会社の取引条件として重要な流動性・スプレッド・信用性(倒産等のリスク)の3点についてお話します。

FX会社は、カバー先を1~2行に限定せずに、数行もしくは数十行と取引します。それによって安定した取引レートの提供と狭いスプレッドを実現しているのです。

流動性の問題

カバー先金融機関が少ないと流動性の問題を生じることがあります。FX会社はカバー取引ができないとお客様の注文を受け付ける余地がなくなりますので、数行の金融機関と取引契約を結び円滑に取引が執行できるようにしています。

ある程度、FXの経験を積み、実績も積みあがっている業界ですから、電話取引のみもしくは大手FX会社のIB(取次契約)に準じた契約しかしていない会社でない限り、安心と言えます。

しかし、世の中、絶対はありません。1月15日のスイスフランショックでは、アルパリUKが瞬時に破綻したように、リスク自体は存在します。

中小のFX会社の場合、流動性の問題がカバー先で生じる可能性がある

大手FX会社でもブラックスワン的な突発的事件だとリスクがある。

スプレッドの狭さ

FX会社は提携金融機関が配信する為替レートを元に、自社レートを作成します。そのレートをFXトレーダーに配信している形です。

そのため、カバー先金融機関が、トレーダーの取引レートやスプレッドに影響を与えます。もし、カバー先金融機関が提示レートをストップしたりスプレッドを広げれば、FX会社も取引停止やスプレッドを広げることに。すなわち、一行しかカバー先がなければ、FX会社の取引レートやスプレッドは安定しません。複数のカバー先があれば、そういったリスクが軽減できるため数多くの金融機関と提携を結ぶのです。

●米ドル/円の為替レート:スプレッドは0.27銭

為替レートとスプレッド

※SBIFXトレード

ボリュームディスカウントの問題

さて、カバー先金融機関は、多ければ多い程、良い気がしてきますね。ただし取引金融機関が多いと取引が分散してしまいます。事業会社と銀行の関係でもメインバンク・準メインバンクの関係があり取引規模とサービスの内容が変化します。

インターバンク(銀行間市場)で取引する大手銀行にとり、成長を遂げたFX市場は大きな取引先です。そのため、取引規模に応じたボリュームディスカウントや配信レートの信頼性などをFX会社にPRします。数あるカバー先の中でも自社での取引を増やしてくれるようにお願いします。FX会社にとっても取引量が増えればボリュームディスカウントでスプレッドを優遇してもらえますので、最終的に顧客の利益にもつながります。

取引金融機関が多ければ、ボリュームディスカウントを利かせにくいですね。FX会社の低スプレッド競争が激化した理由もここにあり、FX会社の取引量が多い程、カバー先金融機関の取引条件も良くなるのです。逆に少ないと諸条件が悪くなるということ。前述の画像で紹介したSBIFXトレードは、SBIリクイディティ・マーケットにグル―プ内の為替取引を集約することで規模の経済を追求し取引条件の向上を行っています。

信用性(取引先リスク)

カバー先金融機関の公表義務は、リーマンショックによる金融機関倒産リスクの顕在化が原因。あの時は、大手金融機関といえども倒産するリスクがあることを如実に示しました。

FX会社は、カバー先金融機関に取引のために必要な証拠金を積みます。そのお金が返金されなかったり、取引している金融機関が軒並み倒産すれば、FXトレーダーとの取引に支障をきたします。そこで、カバー先金融機関を公表することでトレーダー自身にリスクを判断してもらおうということになったのです。

カバー先金融機関の判断基準

FX会社が使うカバー先金融機関は、インターバンクで活躍する超大手金融機関です。日本の銀行・証券は少なく外資系が主体です。正直、どこも超一流の会社ばかり。世界大手銀行ランキングで登場するような金融機関ばかりがカバー先に名を連ねていれば安心です。

信用できない場合は、大手金融機関は一つもなくて、名前を聞いたことが無い会社ばかりズラッと並んでいる場合。金融機関側は、取引契約を結ぶ前に、FX会社の信用性を調査しますので契約を結んでもらえなかった可能性があるわけです。通常のFXトレーダーが選ぶ会社で、そんな可能性は低いのですが、海外FX会社・国内でも無名な会社と取引する場合は注意が必要。

カバー先金融機関の事例:ヒロセ通商が契約している先は、バンクオブアメリカ・BNPパリバ・ゴールドマンサックスなど錚々たるメンツ。

バンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ (LION FX)

バンク・オブ・アメリカは世界40カ国以上の拠点を有する世界最大の金融機関の一つであり、個人、中小企業及び大企業を顧客とし、銀行業務、投資業務、資産運用業務、その他の金融及びリスク管理のための商品やサービスを幅広く提供しています。
2008年メリルリンチの買収により、バンク・オブ・アメリカは世界有数のウェルス・マネジメント会社になりました。
企業金融、投資銀行、広範な資産クラスにわたるトレーディングにおいても世界的なリーダーであり、世界中の企業、政府、機関投資家、個人などにサービスを提供しています。

ビー・エヌ・ピー・パリバ銀行 (LION FX)

ビー・エヌ・ピー・パリバグループは、ビー・エヌ・ピー・パリバ(本社パリ)を中核とする世界有数の一大金融グループです。世界約80の国と地域においておよそ20万人の従業員(2011年12月)が最先端の金融に従事するグローバルな金融機関です。その財務内容の健全性やバランスのとれた業務展開を背景に、世界の主要格付機関から高い評価を得ています。また、ビー・エヌ・ピー・パリバのS&Pによる格付け(無登録格付)は、2007年以降、世界の金融機関ベスト6に入っています。

ヒロセ通商

今となっては、FXトレーダーがカバー先金融機関を意識して確認する必要はありません。ただし、それも公表義務付けや金融機関の倒産に見舞われたことで、顧客のFX会社選択基準・法規制が厳しくなった結果ということをご留意ください。

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