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  1. 日足のペンタゴン分析
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2019年5月27日週の米ドル/円予想:流れはリスクオフで円高方面

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先週(5/20)の米ドル/円は、ファーウェイ問題を含む米中貿易問題に大きく振り回されました。当初、ファーウェイ向け禁輸措置を3ヶ月間(8/19)猶予するとの報道で、米ドル/円は上昇。そして、110円台後半からは下落へと変化。

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ちょうど、フィボナッチリトレースメントの抵抗線にぶつかるポイントでの下落になりました。テクニカル的な下向き&米10年債の利回り低下など下向きの勢いが強い中での週末を迎えています。

『ファーウェイ問題を巡る懸念の緩和→IT・ハイテク株を中心に米株急伸→世界的な株価押し上げ→リスク回避ムードの後退→円売り』への連想から、一時110.68まで上値を伸ばしました。~①OECD(経済協力開発機構)による2019年世界経済成長率見通しの下方修正や、②トランプ米大統領による監視カメラ最大手の中国ハイクビジョン社(杭州海康威視数字技術)への禁輸措置検討報道、③ムニューシン米財務長官による「現時点でまだ訪中する予定はない」との発言などが重石となり、ドル円は110円の大台を割り込む展開となりました。5/20-5/24の動き

2017年5月27日週の米ドル/円分析

米ドル/円の日足チャート アイネットFX 2019年5月26日

2019-05-26 12-55-22

5/13の109.018円がキーポイント。ローソク足は、大陰線であり、さらなる下落に警戒したい。

米国の三連休を控えての手仕舞い売りが出きったとしたら反発もありえる。

各通貨ペアの日足チャート GMOクリック証券

2019-05-26 12-59-48

金曜日(5/24)の動き

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  • 英米の三連休を控えたポジション調整の売り
  • メイ英首相の辞任報道&後任候補のボリス・ジョンソン氏による合意なき離脱路線に対する警戒感
  • トランプ大統領の中国の譲歩で、貿易交渉は早めに終わる発言で、株価は上昇

「国際通貨基金(IMF)は、米政府が課す輸入関税を支払うのは主に米企業で、これにより米企業の利益率が圧迫されるとの見方を示している」と指摘。「こうしたことを踏まえると、米企業の設備投資計画の大幅な削減は特に驚くべきことではない」と述べた。ロイター24日サマリー

米中の関税引上げを受けて、今後、経済指標悪化が現実化する可能性があちこちで指摘されています。

5/27週の米ドル/円予想の注目ポイント

  • 欧州議会選挙の結果:ユーロ懐疑派がどれくらい票を伸ばすかで、ユーロとドルの綱引き。流れはユーロ安ドル高。
  • 米中の通商問題:ファーウェイ問題や杭州海康威視数字技術への禁輸措置検討。
  • 中東での地政学リスク

今週の米ドル/円は、トレンドが下向きの中、直近安値109.18円を狙いに行く可能性が高い。日米10年債の金利差も縮小傾向にあり、下値を後押し。安倍首相とトランプ大統領は、茂原のゴルフ場で仲良くゴルフ。

日米貿易交渉は、日本車への関税引上げや米国の農産物への関税引き下げ要求があるかも。こちらは、決裂というわけにはいかず、何らかの形で最終合意はするでしょう。

欧州は、欧州議会選挙の結果や英国の政治混乱を背景に、ユーロ安ドル高に警戒したい。メイ首相辞任後の後継首相は、強硬なブレグジット路線を取る可能性が高く、合意なき離脱へのリスクを警戒。

欧州議会でのユーロ懐疑派が台頭すれば、ユーロに対する疑問が強まっていくでしょう。

 ■来週の注目スケジュール

5月27日(月):中国工業利益、日米首脳会談共同記者会見、米英市場休場など
5月28日(火):国内企業向けサービス価格指数、スイスGDP、米FHFA住宅価格指数、欧首脳会議など
5月29日(水):独失業率、カナダ中銀が政策金利発表など
5月30日(木):対外・対内証券投資、米GDP改定値、米中古住宅販売成約指数など
5月31日(金):国内有効求人倍率、中国PMI、印GDP、米個人所得など
6月1日(土):中国が米国からの輸入品600億ドル相当への関税率を引き上げ

フィスコ

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