5月13日の109円を底に反発している米ドル/円。下落を続ける他通貨という動き。
欧州議会選挙や日本のGDP速報値に注目が集まります。
●各通貨ペアの日足チャート GMOクリック証券 2019年5月19日
米ドル/円は反発。豪ドルや英ポンド安の動き
欧州と英国の不安が続く週
16日には、サルビーニイタリア副首相が財政規律を破ると話すなどイタリアや欧州への懸念が強まる中、欧州通貨安の動き。
イギリスは、ブレグジットに向けて、議会がまとまらず、メイ首相の辞任が視野に入ってきました。与野党協議が合意に達するのは遠い道のりになりそうです。
メイ首相の後継として、現時点では、ジョンソン前外相がトップとのニュースもあり、まだまだ混乱が続きそうです。
5月23日： イギリスで欧州議会選挙が実施される
6月4日： EU離脱協定法案の採決が行われる
7月1日： この日までにブレグジットが実現すれば、イギリスは欧州議会に出席する必要がなくなる
7月2日： 欧州議会が開会
7月26日～9月10日： イギリス議会の夏季休暇
9月29日～10月2日： 保守党の党大会
10月31日： 現在のEU離脱期限BBC：メイ首相辞任の動き
今週の為替市場：注目ポイント
●5/23からの欧州議会選挙で、EUに対する反発・懐疑派が票を伸ばすのではとの予想が出ており、市場の不安感は大きくなっています。
●FRBのパウエル議長をはじめ、FRB要人の発言：利下げ観測も出ており、今後の金利政策見通しに注目が集まります。
●米国は、日本や欧州に対する自動車関税発動を180日延期するなど、中国に対するプレッシャーを高めています。中国側は、反発を強めており、水面下での動きが気になりますね。
●オーストラリアは、利下げ予想が強まっており、21日の豪中銀議事録公表とロウRBA総裁の講演に注目。6/4が次回理事会。
●日本の1-3月期GDP速報値は、前期比マイナス0.2％程度が予想値。マイナス成長になると、10月の消費税増税延期も視野に入ってきます。数字が悪い場合、円売り株安の動きが出る可能性あり。
■来週の注目スケジュール
5月20日（月）：日GDP速報値、米パウエルFRB議長が講演など
5月21日（火）：訪日外客数、ユーロ圏消費者信頼感指数、OECDが世界経済見通しを公表など
5月22日（水）：日貿易収支、英消費者物価コア指数、米FOMC議事要旨(4月30日-5月1日開催分)など
5月23日（木）：独GDP確報値、独PMI、ユーロ圏PMI、米PMI、欧州議会選挙など
5月24日（金）：米耐久財受注、日消費者物価コア指数など
5月25日（土）：トランプ大統領夫妻が国賓として来日(28日まで)フィスコ
米ドル/円の日足チャート アイネットFX
- レジスタンス：112円、111円
- サポート：109円
- フィボナッチ：38.2％：110.322円、50％：110.724円、78.6％：111.700円、100％：112.429円
米ドル/円の4時間足チャート アイネットFX
109円を切り上げて上昇中。110円に乗せてきたが、ここを突破できるか突破すると112円を目指してのトレンド。
