米中貿易交渉は、2000億ドル相当の関税引上げを実施。さらに、トランプ大統領は、3250億ドル相当の中国製品への追加関税発動を準備。
ライトハイザー米通商代表部&ムニューシン財務長官の劉鶴・中国副首相との会談は、建設的だったとの評価。
トランプ大統領は、交渉を急いでいないと発言。
劉鶴副首相は、北京での協議を行うことで双方が合意したと話しています。
トランプ大統領は、中国側が、2020年の選挙で、民主党の勝利を望んでいるのではないかとツィート。そこまで、交渉を引き伸ばすことを許さないと示唆。
I think that China felt they were being beaten so badly in the recent negotiation that they may as well wait around for the next election, 2020, to see if they could get lucky & have a Democrat win – in which case they would continue to rip-off the USA for $500 Billion a year….
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) May 11, 2019
10日のNY株式は、通商交渉が同意しなかったことから下落。しかし・・・下記の発言で反発。
ムニューシン財務長官の交渉は、建設的だった。
トランプ大統領の習主席との関係は良好。交渉は続く。
◆ダウ平均: 25942.37 +114.01 +0.44%
◆S&P500: 2881.4 +10.68 +0.37%
◆NASDAQ: 7916.94 +6.35 +0.08%
米ドル/円も109.50円割れまで下がるも、110円台前後まで戻る。
●米ドル/円の日足チャート アイネットFX 2019年5月12日
109.50円割れのサポートゾーンで反発。RSIも売られすぎゾーンから反発。5/15あたりがターニングポイント。
ボリンジャーバンドは拡大。下限バンドは、下向きのまま。
112円~10.950円のレンジでとどまるか。更に下値の108.50円を攻めるか注目。
今週は、日本の株価が5日連続で下げていることもあり、どこかで株価のリバウンドを試すことになりそう。
米ドル/円もリスク回避の円高が続いたため、同じくリバウンドを試すところもあるでしょう。
ただし、世界的な景気減速懸念は、米中通商交渉の行方次第。関税引上げによるリスクオフ・インフレ懸念もあることから、一定の円買い戻しは出てくると思います。引き続き、米ドル/は、下落に注意。
■来週の注目スケジュール
5月13日(月):外貨準備高、印CPI、ポンペオ米国務長官がロシア訪問、フィリピン中間選挙など
5月14日(火):国際収支、独CPI、英失業率、米輸入物価指数など
5月15日(水):工作機械受注、中失業率・固定資産投資・鉱工業生産指数・小売売上高、トルコ失業率、米小売売上高など
5月16日(木):豪失業率、ユーロ圏財務相会合など
5月17日(金):ユーロ圏CPI、米景気先行指数などフィスコ