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ゴールドマン・サックスは、次の金融危機で、米ドル/円は60円になると予想!

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2018年秋の株価下落が落ち着き、為替相場も落ち着いている中で、ゴールドマン・サックスの欧州金利市場担当者【Bernhard Rzymelka】氏は、米ドル/円が60円になると予想。もちろん、次の金融危機が起きればという前提ですが、気になりますね!

現在(2019年3月13日の米ドル/円の水準は、111円台前半。このレベルから60円は、半値に近い水準です。実現すれば、FXのスワップや円安狙い長期トレーダーは、含み損を抱えて大変なことになるでしょう。

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ゴールドマン・サックスの米ドル/円60円予想の理由

ゴールドマン・サックスは、FRBが、2008年秋のリーマン・ショックによる量的緩和を始めた時、2011年10月には、75.35円まで円高が進みました。この金融危機時を参考に、60円を予想しています。

機関投資家による海外債券購入

ベルナルド氏が、ここまでの円高を予想するのには、大きな理由があります。

国際決済銀行(BIS)は、日本の銀行が、大きなドル資産を蓄積しているというリスクを指摘。2017年6月の報告書で、2016年末までに数千億ドルに達しているとのこと。

日本国内の低リターンによる運用難に困った銀行は、海外債券を大量に保有。モーニングスターのアナリスト「マイケル・マクダッド」氏のデータによると、ゆうちょ銀行及び農林中金は、数千億ドルの海外債券を保有。

もし。円が急上昇すれば、これらの資産がマイナスに転換することになります。FRBが、量的緩和を再開すれば、多くの問題が日本の金融システムに生じるというのが、ベルナルド氏の考え。

これらの、海外資産において、為替リスクによるヘッジが不十分であれば・・・円高に動くと、為替差損となり、ポジションの巻き戻しが起きるでしょう。その行動が、さらなる円高を呼ぶという悪循環。一旦、円高に行けば、とどまることを知らないという状況すら生じかねません。

ロイターの記事によると、外貨建て証券の買い越し額は増加。ところが、為替ヘッジコストは高くなり、米国債投資は冷え込む。これは、リスクの高い商品に手を出している可能性があるとの指摘も。

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米連邦準備理事会(FRB)の段階的利上げを背景に出現した「逆イールド」環境で、為替ヘッジコストが米長期国債利回りより高くなり、米国債投資が冷え込んでいるためだ。

為替リスクをヘッジして米国債を買う投資家がいなくなったとはいえ、財務省の対外証券投資・投資家部門別によると、12月に信託銀行(信託勘定)が7498億円、金融商品取引業者(証券会社)が8081億円の外貨建て証券を買い越している。

上記の投資家の大半は為替ヘッジを付けない「オープン外債」投資をしているか、よりリスクの高い投資商品に手を伸ばしている公算が大きいと、市場参加者はみている。ロイター為替ヘッジコストの上昇

INGグループのシニア金利ストラテジスト、マルティン・ファンフリート氏は、2019年1月の分析で、フランス国債を買っている可能性を指摘。

景気後退によるリスクオフ

FXトレードが人気なのも、国内投資の冷え込みが大きい。債券・銀行預金は低く、株式は外国人投資家中心。低金利に悩む機関投資家が、海外債券を買うのも理解できる。

しかし、日本・欧州・米国と景気後退が迫りつつ。内閣府は、3月7日に1月の景気動向指数の判断基準を下方修正。景気後退リスクが強まっています。

◆米ドル/円の月足チャート GMOクリック証券FXネオ 110円前後で動いている米ドル/円。リーマン・ショック&震災で一気に円高に進んだ時の再来はあるのでしょうか。60円まで進むとえらいことになります。 2019年3月13日

米ドル/円の月足ただし、短期では、日本の機関投資家が、ヘッジなしの外債投資を増やしていることから、円安に動く可能性があります。米国の長期金利や米株の行方。そして、米中貿易協議にブレグジットが目先の大きなイベント。

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