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米国景気の宴は、2018年に終りを迎え、株式市場から逃げる日は近いのか?

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モルガン・スタンレーは、米国市場の景気サイクルが終りに近づき、投資家は㈱市場の下げ相場に備える必要があるとのレポートを出しました。

2018年4月18日のブルームバーグでのニュース。米株式の下落は、リスクオフでFXの円高になりやすい要因です。

モルガン・スタンレーは2018年に株式と企業収益がピークと予想

マイケル・ジーザス、マシュー・ホーンバック、アンドルー・シーツ氏らストラテジストのレポート

●米国景気サイクルが終わる理由

  • 財政出動は、短期的に成長を後押しするも、その効果は織り込み済み
  • 株価は、2018年中。企業の利益率は、今年終盤か来年初めにピークを迎える
  • 米政府の財政拡大は、株式のレンジ相場と米国債利回りのフラット化を促進
  • 利回りは低下に向かう

米国株式は、上昇トレンドから横這いへと変化しています。そして、税制改革と財政出動によって、米国の財政を押し上げる効果はすでに織り込まれており、ピークを迎えつつあるというモルガン・スタンレーの指摘でした。

米国の長期金利が3%を超えると株式市場は耐えられないとの意見も根強く、場合によっては、FRBのバランスシート縮小前に、緩和=利下げ路線に戻るシナリオも考えられます。

ガンドラック氏:3%を超えるとリスク資産は危険

長短金利差の逆転は危険

  • 米国2年債:2.40%
  • 米国10年債:2.83%

これが逆転すると、完全に市場はおかしくなる=イールドカーブの逆転という現象で、過去の株価下落前に生じていました。

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FRBが利上げを行い、かつ、株式市場の揺らぎから債券市場に資金が流れ込むならば、2年債と10年債の金利差はどんどん狭くなっていくでしょう。そうなると、本格的に米国株式市場の下げとFXに多大な影響を与えます。

David Tice氏は、FRBの利上げサイクルによる景気後退が起きる!

米国のファンド運用者「David Tice」は、CNBCのインタビューで、年末までに株式市場は20~25%の下げを予想

貿易戦争及びシリア問題が二つのキー。地政学の不安定さと貿易の不安定さによる環境変化に備える必要がある。そのため、株式の下落に備えて金を買うべしとの意見も!

FRBの利上げサイクルは、歴史的に景気後退と深刻な市場の下落に繋がった。現在の株式市場は過大評価されており、今回も同じ。

この株式市場の割高感は、ブラックロックののRuss Koesterichも指摘しています。

  • 2018年1月末のS&P500の収益は、過去12カ月の23倍近く
  • 2000年代初頭以来の最高値

そこで、世界のPER(株価収益率)と配当利回りを調べて見ました。データは、わたしのインデックス様 2018年3月末

  • 全世界:17.3・2.39%
  • 欧州:13.4・3.32%
  • アジア・パシフィック:14.3 2.45%
  • 日本:15.8 1.98%
  • 米国:21.8 1.91%
  • カナダ:13.6 3.17%

2月に株価が下落したおかげで、米国株のPERも21.8倍まで下がりました。しかし、配当利回りも日本より低い1.91%です。正直、これだと2.40%の米2年債の方が良い数字。

確かに、米国株式市場は、ここまで上昇してきた記憶による差益狙いや含み益のおかげで、株式市場が選ばれている危うい均衡の元にありそうです。

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