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デベルRBA副総裁からの警告:金利とインフレ上昇を株式市場は織り込んでいない

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デベル(Debelle)RBA(オーストラリア準備銀行)の副総裁は、2018年3月16日の講演で、金利上昇リスクについて語りました。RBA(オーストラリア準備銀行のWeb

現在の金利は歴史的な低金利にあり、このまま継続すれば、資産価格は、持続することができる。しかし、金利が上がれば資産価格は打撃を受けるという、もっともな内容になっています。

デベルRBA副総裁の講演

デベルRBA副総裁は、株価はインフレ上昇リスクや金利上昇リスクに無頓着であるとの重要な指摘を行い、過剰なリスク・バブルのリスクを警告するという意図を持っていると言えるでしょう。

低金利環境でのリスクとリターン

金融危機の影響・世界的な成長&インフレの急激な低下で、世界の金融政策は歴史的な低水準にあり、政策金利は下限・もしくはマイナスまで引き下げられました。2015年には14兆米ドルを超えるソブリン債がマイナス金利の水準。

金利が低ければ、資産価格は高くなる。現在の資産価格は、世界的な好景気の継続によって、利益が増えることを予想している。市場参加者は、低金利・インフレがないまま、高成長が長期間、持続すると思っている。

将来の変動率(予想変動率)の低さは、中央銀行の金融政策が安定していること・緩やかな変更が行われていること・フォワードガイダンスのおかげかもしれません。しかし、フォワードガイダンスが必ずしも予測通りになるとは限りません。

そのため、ボラティリティの低さは、その他にも原因があります。ボラティリティが低いことから利益を得るオプションの売却収入は増加しましたが、2018年初頭の株価暴落時には、大きな支払額になりました。

長期的な低ボラティリティ続いた後には、ボラティリティの急上昇や金融資産価格の大幅な変動があった。

2017年9月頃から、米国と世界経済の見通しへの信頼が高まり、米国を中心に債券利回りが上昇。実質利回りとインフレの上昇を反映しての動き。

2018年、VIX指数の売りポジションは、大きなダメージを受けました。注目すべきは、ボラティリティの上昇と価格変動が株式市場に限定されていたこと。他の資産は、注目すべきレベルまで上昇しなかった。例えば、新興国市場の流出は少なかった。

2018年には、市場への国債供給が2014年以来、初めて実施される。FRBは、資産縮小を開始。同時に米国財務省は、財政赤字を補うために、国債発行額を増やす。

欧州は、財務状況が改善しつつあり、ECBは債券購入の縮小をはじめ、2018年末には、終了する可能性もある。日銀は、引き続き、大量の国債を購入する。

中央銀行の債券購入は、逆転の過程にあります。

FRBが、資産縮小するにしたがって、モーゲージ担保証券の金利及びリスクは、市場に戻ることになります。

債券の発行体は、低金利に反応して、満期を伸ばし、債務の平均残存期間を長くしている。オーストラリアは、30年債を発行することで、大幅に利回り曲線を伸ばしました。

世界的に、過去数年間の金利は低水準。景気回復が続けば、金利の上昇が見込まれる。株価は、インフレなしの成長を予想しているが、インフレになるリスクは、ほとんど考慮されていない。

世界経済の改善&米国の財政刺激策は、その予想に疑問を投げかけている。将来の利益が同じように上昇しないまま、金利が上がると、他の資産・特に株式市場の再評価が起こり得る。それは、世界的な景気回復の脱線ではなく、景気回復の結果であるものの、回復を鈍化させる可能性がある。

同時に、金利上昇が、金融市場の機能自体に及ぼす影響を警戒する必要がある。低いボラティリティ継続を前提とした仕組みは、まだ残っている。それが、問題になる可能性は高いと思います。

 

株式市場が、金利上昇を織り込んでいない・低ボラに慣れ過ぎているというのは、一部アナリストや投資家が強く指摘しているところ。FXは、通貨間の交換レートであり、一方的な上昇・下落は起きにくい。しかし、長く続いた株式市場の上昇は、中央銀行の緩和策に支えられていたのであり、巻き戻しの影響を考慮しなければいけないでしょう。デベル副総裁の指摘通り、私も2018~19年にそれが起きる可能性は高いと思います。

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