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2018年2月に起きた世界株価急落の今後を佐々木融氏が予想

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2018年2月に起きた世界株式急落・・・今後のシナリオをJPモルガン・チェース銀行の佐々木融氏がロイターに寄稿しています。

佐々木融氏は、今回の株価急落が落ち着けば、好調なファンダメンタルズから、株式市場は回復するのではと見ている様子。

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2018年2月の株価急落の流れ

●株価急落の流れは、トランプ大統領の税制改革法が成立した2017年の12月後半から米国の期待インフレ率が上昇。

●2018年には、世界的に長期金利が上昇

●2月2日の米1月非農業部門雇用者数・平均時給の伸びが良く、長期金利が急上昇

●金利上昇に伴い、米国株価が下落

●各国の株価が下落

株価と米ドル/円の日足チャート:2018年2月9日

米ドル/円の日足チャート

GMOクリック証券のFXネオ

FXの方は、今回の株価急落前からドル安円高方向に動いていました。

佐々木氏は、インフレ懸念による金利上昇は、継続しないと予想。株価が下がれば、インフレ懸念も後退し長期金利も下がるだろうとの考えです。

就任したばかりのパウエルFRB議長も、株価の下落が続くと、3月利上げを急がずに様子見に回る可能性があります。さらに緩やかな利上げ宣言を行うならば、これまでのFRB議長が株価を支えたようにパウエルプットが機能します。

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米長期金利が低下するシナリオ

2009年4月半ばから5月末の状況:世界経済の成長とFRBの量的緩和策の元で、米国の期待インフレ率と名目金利が上昇。実質金利はあまり上がらずに、リスクオンでのドル安が続いた。

この時の米株価は1カ月間で7%程度下落した後に反発。

◆2009年のNYダウと米ドル/円

米ドル/円とNYダウのチャート

確かに、この時のNYダウは回復、上昇トレンドへ戻りました。一方、FXの方は、円高トレンドのままで、アベノミクスでようやく長きにわたった円高に終止符を打ちました。

米長期金利が上昇し、短期ポジション巻き戻し

佐々木氏の指摘だと、米10年債金利の平均的な上昇期間は2か月半、上昇幅は82bp程。現在は、2か月弱かつ48bp程度なのでまだ上昇余地がある。

しかし、ファンダメンタルズが好調なこと、世界的な資金の余裕があることから、短期的なポジション処理が終われば、またもや買い戻される可能性が高そうと予想しています。

また、FX市場が株・債券に比べて落ち着いていることもあって、今回の急落は短期的なポジションの巻き戻しての範囲かもしれないと指摘。

様々なメディアで報道されているように、AIによる売買が増えた結果、一定の損失が生じた場合にシステム的な売りが大量発生して暴落に繋がりやすいとの話があります。今回の下落もその一環だったのでしょうか。

そのカギを握るのは、順調な金融政策運営・出口戦略を行っていたイエレン氏の後任となったパウエルFRB議長次第です。

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