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米ドル/円のミライは?2017年上半期をSMBCフレンド証券の岩下真理氏が振り返る

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米国の9月FOMCが終り、本格的な秋相場の始まり。SMBCフレンド証券の岩下真理氏は、米ドル/円の2017年上半期を振り返る記事をロイターに寄稿

岩下真理 SMBCフレンド証券 チーフマーケットエコノミスト

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2017年上半期の世界経済&米ドル/円の動き

  • 2017年の世界経済は新興国不安が起きずに、緩やかな回復
  • 原油価格も45~50ドルで安定的な動き
  • 米国10年債利回りは、トランプ政権の政策実行力・地政学リスクの高まりで4/11に2.3%を割り込む
  • 7月には、ECBドラギ総裁の講演を受けて、先進国金利が上昇するも長続きせず。
  • 9月8日に、北朝鮮リスクによって2%近くまで低下。
  • 9月FOMCを終えて、上昇するも2%台前半に止まる。

◆米ドル/円の週足チャート アイネットFX

米ドル/円の週足チャート

日本の金利は、日銀の金融政策に抑えられているため、ほとんど変化しません。そのため、米国の金利次第で、米ドル/円は動きやすい相場になっています。

米国金利の上昇局面は、円安に動きやすくFXで勝ちやすい。そして、北朝鮮リスクは、円高要因。

米国のFOMCは、12月利上げの確率を残しており、そこまでは米ドル・金利とも上昇しやすいと私も考えています。

米国株式の上昇

米国経済の好調と良好な企業業績・長期金利の低位安定で米株価は上昇

ハイテク株の調整・地政学リスクで売られても高値をキープ

ゴルディロックス(適温相場)を維持

米ドル/円の状況

日米金融政策においては、上昇してもおかしくない状況

しかし、米国長期金利が上昇しないために、上値は限定的

北朝鮮問題によるリスク回避・ポジション調整の日本円買いが起きても107円台にとどまる。

米株が高値を維持するために必要なこと

9月7日のECB理事会は、現状維持も10月に政策変更を決定する可能性が高い。

9月19-20日のFOMCは、バランスシート縮小を10月から開始と決定。12月利上げの可能性も残す

9月20-21日の日銀金融政策決定会合は現状維持。片岡審議委員がさらなる緩和策を求めて反対票を投じた。

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なお、岩下真理氏は、9月FOMCで、コア個人消費支出の下方修正と政策金利見通しの下方修正を気にしている。

1点目からは、イエレンFRB議長が会見で「現在の2%を下回っている物価はミステリーだ」と述べたように、物価停滞に納得できる理由が見当たらない苦悩が垣間見える。2点目からは、潜在成長率低下のもと、完全雇用に近づいても賃金が伸び悩む状況が続き、政策金利の上げ余地も限られるとの認識が感じ取れる。

なお、フェデラルファンド(FF)金利の最終地点が2.750%なら、仮に12月利上げが実施されれば1.500%となり、25ベーシスポイント(bp)の利上げをあと5回すれば到達できる。焦ることなく、ゆっくりとしたペース(年2回程度)で良い。2018年の利上げ予想は、今後下方修正されていく可能性が高いと思われる。

そのため、米10年債の金利が大きく上昇しなければ、米株は高値圏の推移を予想。

◆GMOクリック証券の週足チャート:2017年9月25日

株式相場の週足チャート

10月後半のイベント

  • 10月18日からの中国共産党大会:景気対策や米国への対応・政権維持に向けての動き
  • 22日の日本の衆議院総選挙:選挙までは株価が上がりやすい
  • 26日のECB理事会:いよいよ、緩和の縮小開始を決定か
  • 30-31日の日銀金融政策決定会合:片岡審議委員は、何か対案を出してくるのか

10月後半は、4つのイベント(18日から1週間程度の中国共産党大会、22日の日本の衆議院総選挙、26日のECB理事会、30―31日の日銀金融政策決定会合)が控えており、潮目の変化があるかもしれない。

これまで筆者は繰り返し、「7の付く年の株価は春から夏にかけて上昇し、秋には下がる」というジンクスを紹介してきた。2017年の秋で一番の注目材料は、5年に一度の中国共産党大会だ。習近平国家主席が景気安定に配慮し、中期的な改革断行の姿勢が示されれば、安心感につながろう。

中国共産党大会で、どのような動きが出てくるか。景気対策を打ち出せば安心感が広がる。中国経済の中でも、人民元・非鉄金属価格次第で、資金の流れが変わる可能性を岩下氏は指摘。

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