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英国・カナダが量的緩和から利上げ路線へと変更を示唆:中銀vsデフレの闘いは2017年に決着か!

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英国とカナダで金融政策変更の可能性が高まっています。イングランド銀行のカーニー総裁は、2017年6月28日のECB主催の会議で、中銀の利上げについて言及。

カナダのポロズ総裁は、6月28日に、2015年に実施した利下げは役割を果たしたと説明。次回会合での利上げが予想されています。

米国に続きカナダ・英国の利上げが進んでいけば、日本円の大幅円安が実現していくかもしれません。FX・外貨預金の準備をしておきましょう。

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英中銀のカーニー総裁と英ポンド

カーニー総裁は、ポルトガルの講演で、英経済が好調であれば、金融刺激策の一部撤回が必要になるのではと条件付きで話しています。現段階では、ブレグジットの問題などもあり利上げ局面ではないとしながらも近い将来の利上げを示唆。市場は、英中銀の利上げを予想。

カーニー総裁はまた、世界経済の力強い成長により世界的な均衡利子率が押し上げられ、結果的に英国の金融政策が相対的に緩和的になる可能性があるとの見方も示した。

カーニー総裁のこの日の発言について、INGのエコノミストは「政策バイアスの大幅な変更」を示していると指摘。一方、オックスフォード・エコノミクスのマーティン・ベック氏は、カーニー総裁は様子見姿勢を継続するとの立場を示したとしており、エコノミストの間では見方が分かれている。

英中銀のカンリフ副総裁はこの日、利上げについて、企業投資と輸出の回復がどの程度、消費の鈍化を相殺できるのかを見極めたいと述べ、現在は利上げに適していないとの考えを示唆している。ロイター:カーニー総裁の発言

29日には、英中銀のハルデーン理事も現在の金利には満足しつつもインフレ抑制のために、利上げを真剣に検討すべきとBBCに答えています。

●イギリスおよびカナダはインフレ率が改善。

イギリスとカナダのインフレ率

世界経済のネタ帳

イギリス在住の保育士、ブレイディみかこさんも英国の若者は格差・生活費の高騰に怒りを見せており、ブレグジットの投票に行かなかった者が多い。ブレグジットは老人が賛成し若者は反対(EU残留意志)しているというのは一面的な見方だと話していました。

インフレ率は2~3%に上がりながら、労働者の賃金は上がらず。

このままだと、ブレグジットを見極めながらの年内の利上げは固そうですね。

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●英ポンド/円の月足チャート:アイネットFX 2017年6月30日

英ポンド上昇

現在値は145.30円前後の英ポンド/円。英国が利上げしていき、日英金利差が大きく広がれば、スワップポイントを得るキャリートレードが増え160~170円辺りを目指していくことになるのではないでしょうか。

カナダ中銀とカナダドルの利上げ

ポロズ総裁とパターソン副総裁は、6月28日にカナダ経済は最悪な時期を脱したと指摘。超低金利を終わらせる時期が来た!

カナダ経済のポテンシャルも大。利下げによって原油価格下落の影響をやり過ごすことができた。新たな金利決定に近づきつつある。

●カナダドルの月足チャート:アイネットFX

カナダドルの月足チャート

カナダドル/円は、86.28円近辺での推移。

7月12日の次回金融政策決定会合での利上げ確率は43%まで上昇しています。

世界の中央銀行は、量的緩和を終えて、利上げ路線に戻ってきたようです。FRBが先駆けて、英国・カナダ・ECBが続く量的緩和の終り。やはり、最後の走者になるのは日銀になるでしょう。そうなると、金利差拡大から大幅円安~インフレというシナリオが現実になるかもしれません。その場合、歯止めのきいた円安を実現できれば最良ながら、悪いシナリオになる懸念があります。

世界のインフレ率

世界経済のデフレとの戦いは終りを迎えたのでしょうか。日本だけ、少し違う流れをあゆむかもしれません。インフレ率の上昇は最も遅れていますから。

FXを勉強して、万一のリスクに備えておきましょう。

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