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FRBの金融政策ツールキット:過去・現在・未来!イエレン議長のジャクソンホール講演で9月利上げの可能性高まる

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イエレン議長のジャクソンホール講演の結果は、2016年内の利上げ可能性が高くなる内容。データ次第では9月利上げを捨てず、場合によっては複数回の利上げすら視野に入れている様子。

米ドル/円は、急上昇したため、FXのショート筋は衝撃を受けています。

講演当初は、利上げ時期の明言がなかったことから、ハト派と市場は受け止めてドル売り・株高で反応しました。

●米ドル/円の1時間足チャート:FXネオ  瞬間的米ドル安円高に振れた後に急上昇。

米ドル/円の1時間足

●米ドル/円の日足チャート:アイネットFX

米ドル/円の日足チャート

米ドル/円は、101.94円付近まで大幅に上昇。

イエレン議長:米経済は、完全雇用及び物価安定という目標に近づきつつある

2016年8月26日のカンザスシティー地区連銀のシンポジウム「ジャクソンホール」で講演を行い、今後の利上げに自信を持っていることを話しました。

グローバルな金融危機と不況は、中央銀行に困難で新たな課題を与えた。

以前の金融政策のツールは、現在の危機には不十分だった。

現在の経済状況と見通し

  • 米国の経済は、家計支出の成長で拡大している
  • 設備投資は弱く、外需も弱く、2014年からのドル高が輸出を抑えている
  • 経済成長は緩やかながら、労働市場のさらなる改善には十分
  • 過去3か月間に月平均19万の雇用を生み出した
  • 失業率は5%に近く改善している。
  • インフレ率は、エネルギー価格と輸入物価の下落を反映して、目標の2%より低い水準が続いている
  • 今後は、数年間で2%のインフレ率に上昇すると考えている。経済成長(GDP)・労働市場は改善される。
  • FOMCでは、FF金利を緩やかにあげていくことで、雇用とインフレの目標を達成する
  • 引き続き堅調な雇用・経済・インフレの見通しから、FF金利引き上げの理由は、強まっている
  • ただし、常にデータを確認してから利上げの決定は行う
  • 経済の見通しは常に不確実であり、金融政策はあらかじめ決めておくものではない。
  • FRBの能力は限られており、経済状況の変化に応じて常に変更していく必要がある。
  • FF金利が合理的に可能性のある範囲は非常に広い。金利が予想通りに進む方が少ない。
  • 2017年末時点で金利が3%を超える場合もゼロに戻ることも7割の確率で起こり得る。
  • 経済は、頻繁にショックに巻き込まれる。ショックが生じて経済見通しが変化した場合、金融政策は調整する必要がある。
  • FRBは、可能な限りの広い範囲の経済状況に対応する事が出来る金融政策のツールを用意したい

イエレン議長のジャクソンホール講演全文はFRBのウェブサイトに公開されています。ご興味ある方はぜひお読みください。FXや経済の勉強にちょうど良い内容です。

フィッシャー・FRB副議長は、イエレン議長との講演を受けて、CNBCとのインタビューで、9月利上げの可能性に言及。イエレン議長の講演よりもフィッシャー副議長の発言がタカ派に受け取られています。

  • イエレン議長発言、9月の利上げの可能性と整合
  • 現時点で資産バブルをさほど心配していない
  • 年2回利上げについては、可能性はあるもデータ次第と言及
  • 8月雇用統計の数字が利上げへの鍵
  • FRBに対して行動するように促す圧力はない

ジャクソンホール講演を受けて、全般的に米ドルは上昇の動き。ユーロ/ドルもユーロ安ドル高。

このところ、ユーロ高に動いていただけに、利上げをしても少々のドル高は、まだ許容できるレベルにありそう。

各通貨の動き

GMOクリック証券のFXネオ 日足チャート クリックで拡大

ジャクソンホールを終えての感想

2016年のFOMCは、9月・11月・12月の残り三回。11月に米大統領選挙があるため、9月と12月のFOMCに注目が集まっている。

9月2日の米雇用統計で強い数字が出ると、9月利上げの可能性が高まります。

イエレン議長のジャクソンホール講演の内容が考えると、経済成長は弱いながらも上昇しており、労働市場とインフレ率は今後も改善していくとの見方

そのため、利上げを行うのに十分な材料はそろい、今後も雇用やインフレ・GDPのデータ次第で、年内に利上げを行う可能性は高いと思います。

もし、利上げした結果として、経済状況が悪化すれば、その時は臨機応変に対応とイエレン議長は考えているのではないでしょうか。

FRBは、限界があり、全てを上手くコントロールすることはできないというのは当たり前ですね。以前と違い、米経済が世界に与える影響は低下しているのに、米ドルの影響範囲はユーロの失速もあって高まり、FRBの舵取りは困難を極めます。米国が利上げをすれば、米国および世界経済は耐えられなくなるでしょう。

米商務省の4-6月期(第二四半期)の米GDP改定値は速報値から下方修正。速報の前期比率1.2%増に対して1.1%増にとどまった。やっぱり、雇用とインフレが強く、この面では利上げが求められており、GDPが弱いという流れは継続。FRBは、強いインフレと弱い経済成長に挟まれていて苦悩はしています。

しかし、次に景気後退が起きた時に利下げという金融政策ツールを使いたいはず。そのために、米経済が強い今のうちに利上げをしておきたいはず。

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