FXは基本的に出来高分析がありません。ただ、一部のFX会社が、自社の注文情報や売買比率・ポジション比率を公開してくれていますので、それを参考にすることができます。
代表的なツールが外為どっとコムの外為情報ナビです。この中の「ツール」に外為注文情報・ポジション比率情報をはじめ売買状況に関するサービスがあります。
外為情報ナビツールの注文・売買・ポジション情報
動画やニュース等も役立ちますが、今回はツールをご紹介
2016年7月現在で、6つのFX情報ツールを提供中。
- 外為注文情報:外為どっとコムの顧客が出している指値注文の価格水準が分かる
- 売買比率情報:約定した注文の売買比率
- ポジション比率情報:保有しているポジションの売買比率
- 経済指標フラッシュ:経済指標の結果を即座に表示。情報元はトムソン・ロイター
- 速報メール:為替相場ニュースをメールに送信するサービス
- 騰落率:為替相場が終値ベースでどれくらい動いたかを示します。
外為注文情報
これだけで、一つの記事にしてもいい程の大切な情報。外為どっとコム限定とはいえ、お客様の情報=需給を見られるのは大きいはず。
最初に、通貨ペアごとの、売りと買いの注文比率でどちらが多いかを見てみましょう。買いが多いと上がりやすく売りが多いと下がりやすい。
次に、どの価格帯に注文が集まっているかを見てみましょう。
左記だと、105.50円で買いたい人が多く106.20円に売りたい人が多いと分かりますね。この場合、105.50円は新規買いが多く、106.20円はストップロスの売りも多いのかなと想像できます。
すると、相場の転換点になりやすいというイメージが膨らみますね。
売買比率が大きく偏っている場合、そこの価格で多い方についていくのもありだと思います。106.20円は売り、105.50円は買いなど。
売りと買いが同じレートで拮抗している場合は、激しい攻防が生じやすくて、どちらにも動きやすい局面。
売買比率情報
外為どっとコムの顧客が取引したFXの売買注文比率を新規・決済ごとにグラフ化したもの。
ポジションが偏っているところがあれば、実際の為替チャートを照らし合わせて「どのレベルに買い=ロングや売り=ショートポジション」が多いかを確認してみるのも面白いでしょう。その場合、自分だったら、どうするかというイメージを描いておくこと。
ポジション比率情報
FXの売りと買いのポジション比率情報。株式で言う取組高と同じような情報です。買いが多いと買いの勢いが強いものの、過熱するとどこかで利食いの売りが出やすい。売りの場合も同じですね。
全体的には、日本のFXトレーダーは、買いポジションを持つ比率が多く、買いポジションの方が多い状態が通常。
売買比率が急激に変化する時は相場の動きも変化しているところの可能性が高い。データはNYクローズ時に前営業日の内容が追加される形です。