英国とEUの運命を決めるEU離脱の国民投票がいよいよ2016年6月23日に近づいてきました。この時にFXはスプレッド拡大や窓を開けるなどで取引し難くなることが予想されています。
ECB関係者からも最大のリスクと指摘されるブレグジット。これが、終わるまでは、米FRBも利上げできません。他の要因で利上げが遠のきましたけどね。
FXプライム・GMOクリック証券・SBIFXトレードなどほとんどのFX会社は英国の国民投票実施日について警告を出しています。
FX会社は6月23日:英国国民投票時にスプレッド拡大リスクありと警告
世界が固唾を飲んで見守る投票日。6月8日現在も離脱か残留か予想は拮抗しています。そのため、投票日およびその前後は、英ポンドをはじめとした金融市場の波乱が予想されているため、FX会社は警告を出して、FXトレーダーに注意を促しています。
6月23日にFXトレードで起こり得る事態
- スプレッドの拡大:英ポンド関係の通貨ペアを中心にスプレッド拡大
- 値飛び:窓を開けて、急激な相場変動
- 取引しにくい状況:流動性が不足して取引できない、注文キャンセルが相次ぐ可能性
最も起こり得るのがスプレッドの拡大。
●DMMFXのプライスレート
通常時に比べて、スプレッドの拡大は起きやすい。DMMFXの場合、英ポンド/円・英ポンド/ドルのスプレッドは1.1。これはほぼ確実に拡大するでしょう。もしかしたら、米ドル/円など他の通貨ペアも拡大するかも。
スプレッドが拡大すると出している指値やストップロスが約定しやすくなりますから、注文への配慮も必要。
さらに、窓を開けて価格が乱高下する可能性もありますし、取引できない・ログインできない(し難い)といった状態に陥ってしまうかもしれません。
今回の英国国民投票はそれ位の重大なイベント。英ポンドを取引しないからいいやというあなたも油断できません。もしEU離脱側が勝利したら、世界中でリスクオフの動きが出てきて激しく円高に動いたりすることもあるでしょう。
投票が僅差に終わろうと残留側が勝とうと波乱の芽はありますからね。ご注意ください。
特に、6月20日(月)以降は、金融市場全体で、英国国民投票の話題で持ちきりになると思いますから、ポジション管理や資金などリスク管理に注意する必要があります。
●英ポンド/円の週足チャート
英ポンド/円の現在値は、155.419円(2016年6月8日)。アベノミクスでの円安トレンドから半値押しまで下落。
●英ポンド/ドルの週足チャート
2016年2月の安値から戻している。