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  1. 相場の暴落と暴騰
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アベノミクス相場の円安はどこまで続く:安倍FXトレードは踊り場か

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安倍晋三政権のアベノミクスで大きくドル高円安に動いた為替相場。9月8日には、自民総裁選で無投票による再選が決まり政治的な安定に変化はありません。

一方、中国経済危機・米国利上げ懸念による世界的な株安で、日本株・ドル/円ともに、アベノミクスによるヘッジファンドやFXトレーダーの安倍トレードの流れは変化しています。

アベノミクス相場による安倍トレードで上昇した為替と株価

ロイター通信の記事だと、海外勢の円売り・日本株買いポジションが激減し、安倍トレードの分岐点に入っているとのこと。

アベノミクスの金融緩和で、大きく、日本株上昇・円安に動いたため、利益を得られたものの、そろそろこのトレード方法に限界も出てきたのかもしれません。日経平均は8000円台から20,000円に。ドル/円も80円から125円まで上昇したわけですからね。

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●米ドル/円の月足チャート:DMMFX:クリックで拡大

ドル円の月足チャート

2011年末からアベノミクスを想定して動き始めた相場。安倍トレードでFXをはじめた初心者の方も多いのではないでしょうか。

●N225:DMMCFD:クリックで拡大

日経225

上昇相場は一段落。今は押し目かそれとも上昇相場の終りか。

安倍トレードの終り?

来年、円高相場への転換を予想する海外投資家が増えてきているという。最近の世界的なリスクオフ傾向に加え、日本の貿易収支が黒字に転じるなど円安材料が減少。経済界や政界から、これ以上の円安に批判的な声が増えていることも「潮目」の変化を感じさせると話す。

投機筋のポジションの一部を表す、米商品先物取引委員会(CFTC)のIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組では、9月1日までの対ドルでの円ショートポジションは1万5555枚に減少。今年4月に一度5493枚まで縮小したことがあるが、「アベノミクス相場」で円買い越し(ロング)になったことはない。

大和証券・チーフ為替アナリストの亀岡裕次氏は、世界景気減速が強まれば、投機筋の円ロングポジションが定着する可能性があると指摘する。「リスクオフの円買い手法は、廃れていない。向こう1年でみれば、ドルは115円を割り込み、110円に近づく場面もありそうだ」という。ロイター通信安倍トレードの終りか

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為替相場のポジションを見るIMM通貨先物で円ショートが減少。大和証券の亀岡祐次氏は、リスクオフの円買いで、ドル円相場が円高に進む可能性を示唆。これまで、ヘッジファンド・投資家達が進めていた安倍トレードは、世界株安を受けてリスクオフに傾きつつある状況。

●震災で原発停止などを受けて悪化していた貿易収支=円安要因も改善しつつある。黒字が大きい場合は円高、赤字の場合は円安の為替相場におけるセオリーからも、貿易収支の推移は長期予想に不可欠。

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世界経済のネタ帳

財務省が8日発表した国際収支状況速報によると、7月の経常収支は1兆8086億円の黒字だった。ロイターが民間調査機関に行った事前調査の予測中央値は1兆7150億円程度の黒字で、これを上回った。

7月の経常収支は、貿易・サービス収支が赤字幅を縮小し、第1次所得収支が黒字幅を広げたことから、昨年7月以降13カ月連続の黒字となった。貿易・サービス収支は2917億円の赤字、第1次所得収支は2兆2312億円の黒字だった。

経常収支、7月は1兆8086億円の黒字

一方、いよいよ米国の利上げが近づいており、短期的な米ドル上昇要因となりえる状況に変化はありません。米雇用統計で2015年8月は失業率5.1%と米国経済は完全雇用状態。ここで金融正常化=金利がある状態に戻さずしていつ戻す?という程の米国経済好調。もっとも米利上げが連続して行われて、日米金利差が拡大していかない限りは、大きく円安に動かないかもしれませんね。利上げはしたけど後は様子観だと安倍トレードで株買い・円売りとはならない可能性も。

米ドル/円は、アベノミクスの安倍トレードで50%以上も円安に動いているため、織り込み済みで125円そして130円位が円安のメドになるかも。原油価格の値下がりで貿易収支の赤字が改善していくかどうかもFXトレーダーは見ておきましょう。

円安要因

  • 米国の利上げ
  • 米国長期金利上昇
  • 安倍政権の新経済政策(内容次第)
  • 日銀の追加緩和

円高要因

  • 日本の貿易赤字減少
  • 中国経済悪化によるリスクオフ
  • 人民元切り下げによる通貨安競争
  • 安倍トレードの終り

そして、アベノミクスですが、安倍政権は、今後、経済政策に力を入れていくと表明。基本的に日銀の緩和策だけでは一時しのぎにすぎず、規制緩和・生産性向上などが起きないといけません。安倍政権の中にも規制緩和&成長戦略に関しては遅れを取っているとの意識があるのでしょう。興味のある方は、木村剛さんの小説「通貨が墜落するとき」などをお読みになられてはいかが。

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