オシレーター系は、テクニカル分析の種類で【価格変動のスピード】や過熱感を示すツール。
テクニカル分析は、市場のトレンドを判断する「トレンド系分析」と、相場の過熱感の把握を目的とした「オシレーター系分析」の2つに分けられます。
ウエルズ・ワイルダー開発のRSIやラリー・ウィリアムズの「ウィリアムズ%R」などコンピューターの発達で、現在も指数が増加中。
オシレーター系分析の基本
RSIやストキャスティックスなどが代表的な分析ツール。FX会社は豊富なツールを用意しており、パラメータ設定もトレーダーの好みに調整可能。
●SBIFXトレードのインジケータ表示ウィンドウ
為替相場が勢いを失っているのか増しているかを判断。行き過ぎると戻る「振り子の原理」で、買われすぎると下落・売られすぎると上昇する相場の性質を利用。
価格が抵抗線と支持線に挟まれて行き来するレンジ相場で特に有効!
代表的なツール「RSI」では、RSIの数値が70%以上になると買われ過ぎゾーン、逆に30%以下になると売られ過ぎゾーンとして売買判断の目安として利用。
初めてオシレーター系テクニカル分析に知ったビギナートレーダーは感動します。この通りに売買していれば間違いないと!
●1時間足にRSIを表示したSBIFXトレードのチャートを見るとRSIの30%以下で買うと儲かりそうな気がします。
しかし、RSIやストキャうティックスなどだけを見て売買すると上手く利益が得られない相場も多々でてきます。
オシレーター系の弱点
レンジ相場に強いオシレーターは、振り子が戻らないトレンド相場に弱い欠点を持っている。
オシレーター系分析の特徴
- 数値が上限や下限をヒットしてもそれまでのトレンドが終わるわけではありません。⇒ここで初心者から中級者にレベルアップした頃は逆張りを仕掛けたくなる!
- レンジの上限や下限に張り付いている場合はトレンドが強いことを示し、それまでのトレンドが継続する可能性が高い
- 買われすぎ・売られすぎのラインに近づくとトレンドが弱まるか反転する可能性が高い
- 買われすぎ・売られすぎラインに達したあと反転すれば、トレンドの反転もしくは短期的な押しや戻りなど相場の向きが変わる可能性がある
- 買われすぎや売られすぎエリアにあるときに、すでにポジションを持っていれば利食いや手仕舞いのタイミングとして最適
初心者にとって危険な点は、相場に大きなトレンドができているときは、オシレーターは買われすぎや売られすぎに張り付いたままになること。
この状態だと、逆張りで挑んでしまい損失を出すか売買できずに指を咥えて見ているだけになるかになりがち。トレンドができている時は素直にトレンドフォロー型のテクニカル分析を確認するなど複数の分析を活用してください。
●2014年後半の米ドル/円:日足チャートでRSIを表示するとドル高円安トレンドの中でRSIがレンジの上部に張り付いたままの状態が長く続いた。
※スプレッド有利のSIBFXトレード
良い使い方:長期の日足チャートが円安トレンドで押し目を待って買いたいときに、1時間足や15分足のオシレーター系で押し目を測る
オシレーターが機能する理由
100%とはいかなくても相場がオシレーターの指示通りに動く理由の一つが自己実現予言能力。
トレーダーが移動平均線やRSIなど同じインディケーターを見る。売買サイン通りにトレーダー達の一部が行動⇒為替相場はそのとおりに動く。
それまで保たれていた均衡を崩す役割を果たすわけです。
- RSI
- ストキャスティクス
- MACD
- RCI
- ウィリアムズ%R
- モメンタム
- DMI
などがオシレーター系指標