日本のお隣、世界最大13億人超の人口を誇る中国、そこでは不良債権問題・景気減速問題が起きるたびに為替市場は混乱します。特に中国との貿易が多い豪ドルをはじめ資源国や新興国通貨が下落してしまいます。
米国とともに世界の二大強国と化した中国経済がどれほどの規模なのかを見ておきましょう。
世界第二位のスーパーパワー中国
米国に次ぐ世界二位の経済大国となった中国の実力は大きい。国内統計の数字には嘘が多く粉飾疑惑もあるものの、貿易相手国にとって中国の買い物は巨額。
豪経済の主要貿易相手国
豪ドルが中国の経済指標に影響を受けるのは、輸出・輸入ともに中国が一位だから。
貿易総額:6,268億豪ドル (1)中国20.7% (2)日本12.1% (3)米国9.0%
輸出:3,158億豪ドル (1)中国26.1% (2)日本16.84% (3)韓国7.5%
輸入:3,110億豪ドル (1)中国14.6% (2)米国13.4% (3)日本7.2%(2011/12年度、財・サービス、外務貿易省統計)出典:外務省
中国経済が成長したことで資源バブルを謳歌したオーストラリアは、今、産業の構造転換を迫られています。
中国関係の統計やデータ入手方法
・JETRO:経済動向や基本統計をアップデート
・JETRO図書館:中国の統計情報の入手方法を紹介。書籍中心。
・内閣府(2009年広瀬哲樹氏):2025年の世界経済と中国経済(中国の経済政策は現状維持可能か)
・FX経済指標(HSBC製造業PMI-中国):信頼性の高い経済指標と言われている。
・ヤフー香港:中国語だが統計データは分かるところもあるはず。
・中華人民共和国統計局:同じく中国語だが翻訳を使いながら必要データを得ましょう。
・中国人民銀行:中央銀行のサイト
・中国人民元/円(CNY/JPY)のレート:アジア・南米など世界各国の通貨ペアを確認できる。
・2013年のボアオアジアフォーラムと現最高指導者「習近平氏」の紹介および中国共産党の権力構造
・シャドーバンキング問題:中国の不良債権はいかほどか?
中国元を取引したい人向けに人民元/円(CNH/JPY)の取引を2013年12月からSBIFXトレードが開始しています。
人民元/円(CNH/JPY)の週足チャートの動きです。
中国の経済統計
●中国の人口規模
中国:13.6億人、インド:12.4、米国:3.1億人、日本:1.2億人
●名目GDP(米ドル)
日本は2009年に中国に追い越される。世界一は米国、2位は中国、3位日本が定着。
●貿易収支
貿易赤字・黒字問題で日米が経済戦争を繰り広げていたのも今は昔。中国の貿易黒字が問題になっている。
●実質経済成長率の推移
爆発的な成長を続け8%~10%を維持していましたが7%台に下がっています。