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  1. 為替を動かす変動要因
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ユーロ/円のチャートと変動要因

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ユーロは、現在の為替市場の主役です。ギリシャ・イタリア・スペインなど欧州諸国の債務問題の影響で為替市場は変動します。

FXを取引する方・外貨預金をお持ちの方など投資家にとっては、今後のユーロの動きについて安心できない日々が続くと思います。

ユーロ/円の月足チャート

クリックすると拡大します。(チャートはライブスターFXのチャート)2000年以降のユーロ/円月足チャートの推移です。

●ユーロ/円月足の推移

・2000年10月の88円台後半を底に、長期のユーロ高円安トレンド入りとなる。
・2007年6月より2008年7月まで高値安定のレンジ相場が続く。高値169円台後半
・2008年8月よりユーロ安円高トレンドに入る。9月15日にリーマンショック(リーマンブラザーズ破たん)
・三カ月で113円台後半まで急落する。
・その後も下落トレンドの流れは変わらず、現在に至る。2012年8月には94円台後半まで下落する。

ユーロ/円の月足チャート

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ユーロ/円の変動要因

ユーロ/円の変動要因を見ていきます。

リスクオンとリスクオフは時にユーロが主役

他の通貨ペア同様、リスクオンとリスクオフでは、ユーロはドルや円より弱い通貨です。リスクオフ(リスク回避)時には、ユーロが売られて、ドルや円が買われます。

そして、リスクオンリスクオフとなるきっかけがユーロ圏のニュースであることは珍しくありません。ギリシャの債務返済問題スペインやイタリアの格下げや借金問題など、近年のユーロは為替市場を常にゆるがせています。

南欧州(ギリシャ・イタリア・スペイン)の救済問題

南欧州の救済問題はダイレクトにユーロ相場に影響します。政府高官の発言やユーロ中央銀行やドイツ・フランスなど要人発言やイベントなどユーロ相場をかき乱す要因は多々存在します。

●ヨーロッパ各国の失業率推移

失業率の推移(1980~2012年) - 世界経済のネタ帳

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金利や量的緩和

欧州は、統一通貨「ユーロ」がありながら、各国政府が独自で国債を発行しており、国債金利は国により異なります。

国債や政策金利

出典:ブルームバーグ2012年10月17日

ドイツの10年国債金利1.542%に対してイタリア10年国債金利は4.915%とかなりの差があります。もともと、ここは矛盾をはらんだ存在と言われており、欧州全体の統一債券「ユーロ債」を発行して、ギリシャやスペイン・イタリアの債務を救おうという話が出ています。

この国債相場の上下や量的緩和などによってもユーロ相場は動きます。ギリシャ・スペイン・イタリアの悪いニュース、ユーロ統合に対しての反対意見、ドイツの混乱などはユーロの下落要因です。

経済指標や要人発言

ユーロの経済指標、フランス・ドイツの指標・南欧州諸国の指標、失業率・消費者物価指数・GDPなどがユーロに大きな影響を与えます。

また、現在のユーロ相場は、各国の要人発言に振り回される傾向にあります。

ユーロ/円の週足

クリックすると拡大します。(チャートはライブスターFXのチャート)2010年以降のユーロ/円週足チャートの推移です。

ユーロ/円の週足チャート

2010年以降、緩やかな下落トレンドを描いています。2012年7月の94円台を底に、上昇を続けていますが、そろそろ頭を抑えられるか大きな下落トレンドを破り上昇もしくはレンジ相場に変化するかのポイントが近づいています。

ユーロ/円の日足

クリックすると拡大します。(チャートはライブスターFXのチャート)2012年のユーロ/円日足チャートの推移です。

日足チャートの推移

2012年は、上昇~下落を年前半に行い、後半は上昇傾向が続いています。ただ、ここにきて、これ以上、突き抜けて上昇できるかどうかの瀬戸際です。相場的には、下落を予想しての売りも上昇を期待しての買い、両方チャレンジできるFXトレーダーにとって面白い局面にあります。

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