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カナダは、2010の人口約3,400万人、GDP約1兆7,796億ドルの先進国。通貨はカナダドルです。一般的に、オーストラリアドル・南アフリカランドと共に資源国通貨に位置付けられている。

単純に資源国という意味では、米国・中国・ロシアの方が生産量は多いものの国内消費量が多い大国は資源輸出で外貨を稼げない。その点、カナダやオーストラリアは資源やエネルギーの輸出量が大きく、通貨と資源価格の相関関係が大きくなる。

低金利&資源国という点から強い通貨の一つ。

  • カナダドルの呼び方:CAD、加ドル
  • 硬貨は、1¢、5¢、10¢、25¢、$1、$2
  • 紙幣$5、$10、$20、$50、$100

世界有数の資源国

メープルシロップやキングサーモンなど自然豊かなイメージが強いカナダ。しかし、資源国&工業国として強い国力を持つ。石油・天然ガス・ウラン・ニッケル・亜鉛などを産出す。さらに、自動車・機械などの輸出も多い。

カナダドルの特徴として、米国との関係が深いことは特筆すべきこと。輸出の約75%、輸入の約50%が対米貿易。

●カナダドル/円と米ドル/円の月足チャート:GMOクリック証券

カナダドルの動き

カナダドルのデータやサイト

外国為替相場は Investing.com 日本 によって機能されている。

Investing.comInvesting.com 日本 によって機能された外国為替チャート。

 

カナダドルの主な特徴と変動要因

カナダドルの特徴を見る前に輸出入のデータを見ておきましょう。

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  • 輸出:4,654億カナダドル(2013年)
  • 輸入:4,793億カナダドル(2013年)
  • 輸出:鉱物性生産品、自動車及び関連部品、卑金属・・・
  • 輸入:自動車及び関連部品、一般機械、鉱物性生産品
  • 輸出:米国(75.5%)、中国(4.6%)、英国(3.0%)、 日本(2.4%)
  • 輸入:米国(52.1%)、中国(11.1%)、メキシコ(5.6%)、 ドイツ(3.2%)

出典:JETRO

おとなりの超大国、米国との関係が非常に強い。

カナダは経済ファンダメンタルズが強い

カナダは、豊富な資源に恵まれており、かつ財政上やインフレに大きな問題がない羨ましい国。住みたい都市ランキングにおいてもバンクーバーなど上位の常連。

1991年にインフレ・ターゲット政策を導入。インフレターゲットの2%を中心に±1%の範囲内におさめることを目標。カナダは政策金利が1982年には20%近く、1991年あたりまで10%を越えていた状態でした。間接税導入や石油価格の上昇によりインフレ懸念が高まったことで導入を決定。

●カナダのインフレ率推移

カナダのインフレ率推移

世界経済のネタ帳

1990年代に財政構造改革に成功

増税ではなく歳出削減により実行、リーマンショック後、赤字に転落するも黒字化のめどは立っている。これはカナダドルが強くなる要因の一つ

●カナダの財政収支推移

財政収支の推移

世界経済のネタ帳

 カナダドルと米ドル

カナダドルを見る場合、米国との関係を抜きにはできません。米景気が回復していくとカナダ経済も好調というのが基本路線。米ドルよりもカナダドルが安くて、米ドルの上昇局面には、割安のカナダドルを買う戦略も有効。ただし米国が利上げ、カナダが利上げの気配がないなど両国の金融政策に差が生じる場合などはその限りではありません。

カナダドルと原油価格

輸出の約3割をエネルギー関連製品が占めるため、原油価格の下落は景気悪化要因。

カナダドルと原油価格の推移。近年はズレルことも多いが、基本的な動きの相関関係は強い。

カナダドルと原油

 

 

 

 

 

 

 

GMOクリック証券の月足チャート

WTIの原油相場は夏と冬の需要期について価格上昇しやすい傾向があります。原油価格は中東情勢及び米国およびカナダのシェール開発の動向にも影響を受けます。

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