QUICKは、店頭FX・くりっく365(取引所FX)・CME日本円通貨先物「米ドル/円」建玉状況を公開中。これによって、FX市場の参加者が、マーケットをどう見ているかが分かります。
FXは、株式のように出来高が正式に公表されないため、リアルタイムでの分析はできません。
QUICKのドル/円建玉情報:FX&通貨先物
FX&通貨先物の建玉情報は以下の通り
- QUICK建玉情報:米ドル/円 公式
- CME:建玉明細分析ツール 公式
●店頭FXのポジション状況
- 店頭FXは大手8社
- 前週末時点の売り建玉・買い建玉
- 毎週第二営業日
●くりっく365(東京金融取引所のFX)
- 前週火曜日終了時の売買別建玉
- 毎週火曜日
●CME日本円通貨先物
- シカゴマーカンタイル取引所の通貨先物
- 米国東部時間・火曜日時点の投機筋持ち高
- 毎週金曜日
店頭FXだけでなく、くりっく365及びCMEの通貨先物の建玉も見ることができます。
ドル/円建玉情報でFX相場の何が分かる
必ずしも、建玉情報で相場の先行きが予想できるわけではありません。しかし、日米のFX投機家が、米ドル/円の動向に対して強気・弱気のどちらを向いているのかを把握することができます。また、投機筋の場合、ポジションがどちらか一方に傾くと、反対売買によって決済する必要が生じます。
特に、相場の方向性と投機筋ポジションの偏りが反対方向だと、含み損を解消するために決済する動きがどこかで出てきます。そうなると、FX相場に大きな影響を与えて、トレンドを加速させる傾向を持ちます。
FXの建玉状況と特徴
◆ポジションの偏りが大きくなりすぎると反対に動きやすい:(例)ドル買いポジションが多くなり、決済の売りが出てドル安に動く
◆ポジションの偏り具合と相場の動きが逆方向が長く続くと決済売りが出る
◆急激にポジションの偏りが解消すると、相場の動きが反転しやすい:どこで反転するかは分かりません。スクエア(ポジションゼロ)まで戻るか、それまでに反転するか
◆ポジションの偏りがない場合、FX市場は中立でどちらにも動きやすい
◆日本のFX投資家はスワップポイントを重視するので、スワップポイントを貰えるポジションに偏りやすい
欠点は、上記に情報を集計するタイミングを記載している通り、リアルタイムの情報でないこと。ゆえに、短期売買の予想には役立たず、中長期的な展望向けの情報であること。
投機筋の建玉状況は、参考として、FXのファンダメンタルズ状況もあわせて確認してくださいね。