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VIX指数の売りポジションの巻き戻しが株式暴落の一因に!一部ファンドは9割以上の損失で償還に

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恐怖指数(VIX指数先物)の売りポジションが大量にたまっていたことが、2018年2月の世界株式暴落の引き金になった様子。VIX指数のショートは、VIXが上昇しない。すなわち株価が急変動しないことに賭ける方法。セルボラティリティとも呼ばれています。

最近のゴルディロックス経済のなか、株価が上昇しており、急落リスクが少なかったことから、機関投資家だけでなく個人投資家が参入して、大量の売りポジションを持っていました。

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VIX指数の大量巻き戻しが起きる

CBOE SPXボラティリティ指数

vix指数

VIX指数インデックス ブルームバーグ

2017年に入り、VIX指数は低下傾向。2016年の動きから見るとかなり小さいことが分かります。

ブルームバーグによるとシカゴオプション取引所の昨年下期は、収入の1/4をVIX関連から得ていたとの話があるほど、人気となっていた商品。

変動しないことに賭けるというのは、いつか来るであろう大変動で大損するリスクがあるということを覚悟しなければいけません。それがいつ来るかは分かりませんし、少額の投資にしておくべき金融商品。日本でもFX・ビットコイン・VIX指数とどんどんギャンブル性の強いへとブームが移っていました。

これも、もしかしたら中央銀行が金融市場に強く介入するようになった弊害かもしれません。

中央銀行が、量的緩和や金融市場に配慮した金融政策を取る⇒市場のボラティリティが下がる⇒面白みがなくなり、よりギャンブル性の高い商品と安定性に賭ける商品が人気化⇒市場の急変が起きると対処できなくなるという形。

モーニングスターによると、ファンドや機関投資家によるこれら商品の保有比率は2割にとどまっており、個人投資家が大量に保有していることが分かる。ロイター

VIX指数の売りで安定収入を得る方法

中央銀行の金融政策がVIX指数を抑えつけていたために、今回の現象が起きたと言う説も!

大幅な損失をだしたVIXファンドも

ノムラのVIXファンド:NEXT NOTES S&P500 VIX インバースETNは、償還へと・・・

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野村証券の取り扱う(発行者はノムラ・ヨーロッパ・ファインス・エヌ・ブイ)VIXファンドは、早期償還条項に達したために償還を決めました。

このため、翌営業日の基準値段については、前日の最終値段(29,400円)ではなく、同ETNの保有者に償還される金額である1,144円とします。これに伴い、値幅上限値及び値幅下限値は、下表のとおりとなります。東京証券取引所

前日は29400円だったのに、償還金額はわずかに1144円!凄まじい損失率。米国株式市場の安定した上昇に賭ける金融商品・・・日本の個人投資家は、どこまで理解して購入していたのでしょうか。

ロバート・シラー氏をはじめ低い水準のVIX指数に対して鳴らしていた警鐘は、これらの人々には届かなかった様子です。

今回の米国株急落の原因はいろいろあるが、需給的にはVIX指数先物(CBOE)の投機筋のボラティリティの売りがトリガーとなり、株価指数インデックスバブルが巻き戻されたことが原因だ。石原順

石原氏によると、今回の株式市場暴落は、このVIX指数の急上昇で、ポジションの巻き戻しが一気に起きたことが要因とのこと。

VIXの上昇は予想変動率が拡大を意味するため、彼らは株式投資のリスクが高まったと判断し、売りを出す。米バンクオブアメリカ・メリルリンチ(バンカメ)は6日付リポートで「CTAとリスクパリティ戦略(の投資家)は2000億ドル(22兆円)の世界株を売却している過程にある」と試算した。こうした潜在的な売り圧力は10兆円とみるのは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の古川真チーフ・ポートフォリオストラテジストだ。quick

世界の株売り圧力は22兆円にも達するとの話が出ており、様々な金融商品に被害が出てくる可能性があります。つまり、株式・FXともにまだ大荒れ相場が続くと思います。

◆GMOクリック証券のCFD 2018年2月10日

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上昇トレンドが長すぎたために、テクニカル分析も分析しにくい。

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