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2018年の米ドル/円はドルも円も弱くてレンジ相場と佐々木融氏が予想

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いよいよ2017年も押し迫り、2018年の相場予想がいくつか出てまいりました。JPモルガンの佐々木融氏は、米ドル/円のレンジ相場とクロス円の円安を予想。

ロイターで佐々木融氏が語ったところを見てみましょう。

2017年の米ドル/円の変動幅は9.6%程度、年間平均レンジは17.7%と狭いレンジで推移。

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201年の米ドル/円は狭いレンジで2018年も継続か?

◆米ドル/円の週足チャート GMOクリック証券の週足チャート 2017年11月23日

米ドル/円の週足チャート

2017年のはじめこそ118円台だったものの円高トレンドに転じてからは、107円台後半から115円のレンジ相場で推移。

1980年以降、ドル円相場が10%以下のレンジにとどまったことは今年を含めて4回しかない(年間平均レンジは17.7%)。従って、今年のドル円相場は、歴史的にみても、かなり狭いレンジ内で推移したと言うことができるだろう。レンジ相場に出口なし ロイター

主要10通貨の中で、米ドルは2番目に、日本円も4番目に弱く、両方ともに弱い通貨になったために、米ドル/円は狭いレンジ相場に。

2018年も米ドル及び日本円は弱い通貨になり、108~115円のレンジで上下動しながら、上値は重くなり、年末の予想は112円。

JPモルガン・チェースの予想

世界経済成長率は前年比プラス3.2%:今年と同程度でゴルディロックスの継続。もし、今の状態が続けば、日本円は資本調達通貨となり、売られる側の通貨となる。世界経済が安定すれば、円を売って高金利通貨を買うキャリートレードが有利なトレードとなるためです。FXのスワップポイント獲得と同じ。

さらに、日銀のイールドカーブコントロールによって、日本の投資家による対外証券投資による円売りが増えている。2017年は10月までに14兆円を超えたとのこと。

米ドルはドル安を予想

  • スウェーデンクローナ:10%
  • カナダドル:6%
  • ユーロ:5%
  • 英ポンド・スイスフラン:1から2%

このドル安の理由を佐々木融氏は下記のように分析。

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FRBは2018年に4回利上げを行うと予想しているも、利上げ=ドル高を否定。2017年にFRBは2回利上げしたが、米ドルは下落。(3回目は12月FOMCが濃厚)

前回の2004年6月から2006年6月までの利上げ局面でも米ドルは弱かった。

米国利上げ=金利差による利上げが当たり前のように語られる中、なぜ、前回の利上げ局面で米ドルは下げたのでしょうか。その理由は、日本円の弱さと同じ。

これは、FX・為替相場を考える上で重要

FRBが利上げを行えるのは、世界経済が順調であることを意味している。そのため、ドルも資本調達通貨として下がりやすい。FRBの利上げでドル高になるのは、利上げ開始までの時がほとんどで、実際に利上げしてしまえば、米ドルは上昇しなくなる。

現在も、日米金利差は2年金利では拡大しているものの米ドル/円は下落。

◆米ドル/円と米2年・10年金利の日足チャート FXネオ

金利と米ドル/円

米国の2年債金利は上昇しているのに、米ドル/円は急激に円高へとシフト。10年債は上昇していない。日本の金利は日銀のコントロールによってほとんど動かない。

そして、2018年の米国10年債金利は、ほとんど上昇しないとJPモルガン・チェースは予想しています。さらに、日本の長期金利上昇から、日米10年債金利が縮小すると考えている様子。

世界景気が拡大し、米ドル及び日本円は資本調達通貨として売られる可能性が高い。さらに、トランプ政権の保護主義と税制改革が市場の失望を招けば、米ドルは弱くなる。

◆クロス円の日足チャート FXネオ

クロス円の日足チャート

JPモルガン・チェースの予想に従えば、FXでユーロ/円や英ポンド/円・カナダドル/円の買いなどがおすすめ。もちろんユーロ/ドルなどもありですね。

その根拠となる最大のポイントは世界経済の拡大・ゴルディロックス経済の継続。リスクシナリオとしては、世界経済が急激に悪化すれば、資本調達通貨となる円・ドルの弱さという材料がなくなってしまいます。

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