いよいよFRBは、2017年10月からバランスシート縮小を始めることをリリースしました。2017年9月のFOMCは事前予想通りの内容。FXで一番大切なのは金利に影響する米国の金融政策。
米国を襲ったハリケーンの影響は、今後の経済活動に影響はあるものの、進路を変える程ではないとの判断。
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FRBは2017年9月のFOMCで10月からのバランスシート縮小を決定
ハリケーンの影響で、ガソリンをはじめ一時的に商品価格が上昇し、一時的にインフレ率が上がる可能性はある。ただし、インフレ率は、短期的に2%を若干下回るものの中期的には2%目標に向かうと想定。2017年6月に決めて金融政策正常化の原則通りにバランスシート縮小を始めると宣言。
- FOMC声明:2017年9月 FRBの公式サイト
- 2017年6月のFOMC:バランスシート正常化プログラムについて
◆米ドル/円の日足チャート アイネットFX 2017年9月21日
FOMCの決定を受けて、米ドル/円は、円安方向に反応しました。アイネットFXのペンタゴンチャートは頂点に到達。このまま更なる円安方向に進むかどうか。
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重要なポイントをFRB及び金融関係者のコメントから拾ってみます。
- バランスシートの縮小を10月から開始(約4兆5000億ドル)
- 最初の1年に約3000億ドル規模、二年目は5000億ドル
- 政策金利は据え置き、年内後1回の利上げを想定
- 2018年の利上げ回数は3回、2019年2回、2020年1回
- ドットチャートで、政策金利見通しの中央地が2019年&長期で引下げ
- インフレ率が上がらない謎はミステリー
- 12月利上げの可能性が高まった
さらに、ブルームバーグの増島雄樹氏の分析結果から米ドル/円を見てみましょう。
ブルームバーグインテリジェンスによる予想
- 米国長期金利の上昇により、日本の長期金利も上昇しやすい
- 日銀のイールドカーブ操作で、日本の金利は抑えられやすい
- ブルームバーグの試算では、米金利が100bp上昇すると金利操作導入前は37bp、導入後は12bpの上昇
- 米長期金利の上昇は、83bp程(ブルームバーグ予想)
- FRBの資産縮小による円安効果は2018年末で1.6%、2019年末で3.6%
- 米国が利上げを続け、日本が現状維持の場合、7.6%の円安効果
112円から+3.6%の円安だと116円。7.6%だと120.51円になりますね。
北朝鮮リスクや米国政治の混乱など不確定な要因もありますから、今後の為替相場は、金利動向をしっかりと確認しておきましょう。