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FRBのフィッシャー副議長の電撃辞任で金融政策の継続性にはてなマーク

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FRBのフィッシャー副議長が、任期半ばで突然の辞任をトランプ大統領に通達。早くも今年(2016年)の10月半ばで辞任することになりました。フィッシャー副議長は、バーナンキ前FRB議長、マリオ・ドラギECB総裁などを教え子に持つ大物。イスラエル中央銀行総裁を務めたこともある人物で、影のFRB議長と言われることも。

うーん、今後、FRBの金融政策がどうなるのか分からなくなってきました。

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スタンレー・フィッシャー副議長の電撃辞任

2002年にシティグループ副会長に就任後、2005年12月に打診を受けてイスラエル中央銀行総裁となった。2011年、同行において金融政策委員会を作り総裁の裁量権を放棄した。2014年6月に中銀総裁の任期が終了する予定であったが、2013年6月末に退任した。2014年1月、オバマ大統領から米国連邦準備理事会副議長に指名された。6月17日就任。wiki

個人的な理由での辞意とされていますが、金融政策上の主張において、FRBもしくはトランプ政権と対立したとの見方もうかがわれます。

そうなると、現FRB議長のジャネット・イエレン氏の後任がとんでもない人物になるリスクが出てきました。議長は、2018年2月で任期切れを迎えますし、フィッシャー副議長の辞任理由次第で、為替・株式に大きな影響を与えるかもしれません。

イエレン議長は、金融市場の評価は高いものの、トランプ大統領との相性・政策上の問題から再任の可能性は薄いとの予想が多数。彼女は、量的緩和の出口戦略の指揮を取り、実体経済・金融市場にショックを与えないように、金融引締めを実行。利上げを行い、いよいよFedのバランスシート縮小に着手しようとしているところ。

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再任されたならば、来年以降も経済状況をチェックしながら、出口戦略を実行していったでしょう。

トランプ大統領は、金利高・米ドル高を避けて、米国の製造業を回復させたいというのが主要な目的。それに対して、フィッシャー・イエレン両氏が、抵抗していたとしたら・・・FRB及び学者として、利上げ及びバランスシート縮小を主張して対立しているというシナリオが怖いところ。

ただでさえ、緩和のしすぎで資産の膨らんだFRBや各国の中央銀行。行きは良い良い帰りは恐い。

ゲイリー・コーン氏とトランプ大統領との仲にも暗雲?

イエレン議長の後任候補として有力だったゲイリー・コーン氏(国家経済会議委員長)すら、怪しくなってきたとの話もあります。

事の発端は例のバージニア州シャーロッツビルにおける騒動である。白人史上主義者の集会が反対派と衝突した中で、反対派の女性が車で轢き殺された事件で、トランプ大統領が白人至上主義者らを即座に批判しなかったことが大手メディアの間で騒動になっていたが、ユダヤ人であるコーン氏がこのトランプ大統領の反応に難色を示したことが大統領には気に入らなかったらしい。グローバルマクロ

ゲイリー・コーン氏のFRB議長就任の芽が弱まり、イエレン議長再任になれば、金融市場にとってはありがたいシナリオです。為替相場・株式相場は、安定しやすいでしょう。ゲイリー・コーン氏になれば、そこそこ荒れる可能性あり。エキセントリックな猛獣タイプが任命されるのが怖いシナリオ。FRBの独立性なども脅かされるかもしれません。

トランプ大統領は、選挙期間中にFRB攻撃を行っていました。政権を取ってからは、協力関係を維持していたように見えますが、実はそうではなかったのでしょうか。今後のFRB人事にFXトレーダーとして注目です。

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