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FRBのバランスシート縮小によって量的緩和の巻き戻しがはじまる。円安効果を鈴木健吾氏が指摘

ジャクソンホールでは、金融政策への踏み込んだ言及がなく、為替相場の次なる材料として、FRBのバランスシート縮小が視野に入ってきました。9月の縮小が確実視されつつある中、このバランスシート縮小が為替・FXや株式市場に与える影響が過小評価されているとの指摘が相次いでいます。

鈴木健吾みずほ証券のチーフFXストラテジスト「鈴木健吾」氏は、2兆ドルの縮小で、米ドル/円に10円近い影響があるとロイターコラムで指摘。


FRBのバランスシート縮小は円安効果

FRBは、9月19-20のFOMCでバランスシートを縮小、12月12-13日のFOMCで利上げの判断を下すというのが主な予定。このスケジュール自体は金融市場も織り込み済み。

バランスシート縮小プログラム:2017年6月FOMC

さて、このバランスシート縮小は、1年で3000億ドル、以後は年間6000億ドルで、3年10カ月かけて2兆ドルの縮小が、FOMCの公表から鈴木氏が予想しているレベル。

一連の量的緩和でバランスシートは3.5兆ドル程度拡大していることから、2兆ドルあたりの10年債利回りへの影響は0.6%程度だ。ちなみに、2016年以降の10年債利回りとドル円の相関からは0.1%の変化はドル円に1円程度の影響を与えることから、2兆ドルの資産縮小はドル円を6円程度押し上げる可能性があるということになる。

2015年2月のフィッシャーFRB副議長の発言によれば、3度の量的緩和とツイストオペによって、10年債利回りは1.1%程度押し下げられたとしており、ここから同様の計算をすれば、2兆ドルのバランスシートの変化は10年債利回りに0.63%、ドル円におよそ6.3円の影響を及ぼすことになる。これは上記FRBの分析結果とほぼ一致する。FRBの資産縮小での円安効果

この2兆ドルのバランスシート縮小で、6円~10円の円安効果が生まれると鈴木健吾氏は想定。

  • フィッシャーFRB副議長発言からの試算で、0.63%の利上げ効果、6.3円の円安効果
  • カンザスシティー地区連銀の試算では、2兆ドルの縮小は0.75の利上げに等しい

現在の米ドル/円は、トランプ政権の混乱及び北朝鮮リスクなどにより、米ドル安円高トレンドに動いています。また、12月利上げ確率が低下しつつあることも影響。

しかし、このバランスシート縮小が大きく市場に影響するならば、円安材料として1年に2円程を想定する必要がありそうです。

「FRBには金融政策正常化について大きなプレッシャーがかかっているはずだ。正常化とはバランスシートを巻き戻すことを意味し、9月のFOMCで公表されるだろう。さらに今年終わりと来年に利上げをするだろう。」ファイナンシャルポインター

Moody’s AnalyticsのMark Zandi氏も、金融市場は、この正常化を十分に織り込んでいないと指摘。

これらの指摘が正しければ、2017年9月の為替市場は荒れ模様になりそうです。FXではストップロスを上手に活用し、無理なポジションを持たないようにしましょう。

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