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トランプ大統領がアリゾナで吼える:メキシコの壁建設を政府機関閉鎖しても建設する!

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またも、米政府の債務上限問題が浮上して、市場はリスク回避の動きに。今春の交渉では、トランプ大統領及び共和党が譲歩して合意をしましたが、債務上限引上げ問題【2017年秋の陣】は、開戦状態。場合によっては、FRBのバランスシート縮小問題にまで波及しそうで為替・FXにとっても重要。

トランプ大統領は、5月の合意時点で、9月に良い意味の閉鎖が必要とツイッターで呟いているように、一時停戦に過ぎないことは誰もが理解していました。しかし・・・現在の議会勢力では、またも5月と同じ結果に終ります。上院で債務上限を引き上げる予算を成立させるには、過半数ではダメで票が足りません。

ルール改正・政府機関閉鎖・妥協して2018年以降の選挙に期待の三択になりますが、最終的には妥協して2018年以降の選挙に期待という線が濃厚。万一、政府機関の閉鎖まで進むとかなりのリスクが生じてしまいます。日本や中国などの米国債保有国にとっても他人事ではなくなります。

トランプ吼える!メキシコの壁のために政府機関閉鎖も

8月22日のアリゾナ州フェニックスの支持者向け集会で、政府を閉鎖してでもメキシコの壁を建設する。移民規制に票を投じたと発言。

このメキシコの壁を建設するというのは、大統領選挙戦の公約だったわけですから、トランプ大統領の発言は間違ってはいません。しかし、金融市場やメディアにとっては、恐ろしい発言です。そのため、米株価・米ドルが下落、米国債に買いが集まり利回り低下が生じました。

この発言は、実行力を伴った脅しでしょう。民主党及び与党の共和党にプレッシャーを掛けて予算を通すか次年度以降を有利に進めようという戦略。さらに、人種差別主義者を巡る問題が大事にになっているため、自身の支持率確保のため支持母体にアピールをしたということだと思います。

米国の分断は、トランプ大統領の誕生で、より明確になっていることから、今後も様々な対立が生じてくるでしょう。国民のメキシコの壁建設気運が盛り上がるかトランプ反対派が制するか予断を許しません。

ムニューシン財務長官の話では、9月いっぱいまでの資金はある。以降は、米議会が債務上限を引き上げないとダメ。9月5日に米議会が再開されてから、9月末まで12営業日。下院で12日間、上院で17日間というのが残されたスケジュール。

共和党のライアン下院議長やマコネル上院院内総務、コール下院議員は、閉鎖を避けるために全力を尽くすと名言。コール下院議員は、ホワイトハウス・議会両院を支配している共和党が政府機関を閉鎖することは政治的に賢明ではないと話しており、こちらの方向で最終決着するとは予想します。

トランプ政権の国境警備に関する政策に賛同する議員の意見:ホワイトハウス

当たり前の話ですが、国境警備・メキシコの壁建設に賛成する議員も多数いますし、移民規制法案を強化する方向は確実に進められています。

アメリカ国民は、国を守るために国境を確保するという緊急性を共有しているため、トランプ大統領を選出した。何年もの不注意な移民政策と南の国境の混乱に盲目的な目を向けた指導者たちは、今や国家安全保障危機のような違法移民を扱う大統領を抱えていることを安心している。デイビッド・パーデュー議員

メキシコの壁建設を支持する下院議員10人のコメントをホワイトハウスは発表。共和党の保守派「フリーダム・コーカス」のメンバー中心。そして、フイッチは、格付け見直しを示唆。

こうしたなかフィッチ・レーティングスはこの日、米国が連邦債務上限を適切な時期に引き上げられなければ、「AAA」格付けを引き下げ方向で見直す可能性を示唆。声明で「債務上限を巡る瀬戸際戦術は、最終的に格付けに影響を及ぼす恐れがある。上限を引き上げられなければ、債務返済などの義務を履行する米財務省の能力が危うくなる」と指摘した。ロイター

2011年の債務上限問題が起きた時は、引上げ直後にS&Pが格付けを引き下げたために、米国債ショックが起き株式市場は混乱。為替相場はそこまで荒れず。

2011年8月1日 – 下院、債務上限引き上げ法(Budget Control Act of 2011)案を可決。
2011年8月2日 – 上院、債務上限引き上げ法案を可決。オバマ大統領は直ちに法案に署名し成立。同日、ムーディーズはアメリカの政府債務格付けAaaを確認。見通しは「ネガティブ」
2011年8月5日 – S&P、アメリカの長期発行体格付けをAA+、見通しを「ネガティブ」に格下げ。wiki

◆米ドル/円とNYダウの月足チャート GMOクリック証券のFXネオ

米ドル/円とNYダウ

中長期的には、膿を出し切るのも良いかも・・・と当時のチャートを見ると思ってしまいます。この後、日本はアベノミクスがスタートして為替相場は円安トレンドに進行。FXで稼いだ方もたくさん出ました。

もし、債務上限引上げ問題がこじれれば、FRBが予定しているバランスシート縮小が後倒しになるリスクもあります。

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長ら金融当局者は26日に公表した連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、米経済がおおむね予想通りの展開となれば、「比較的早期」にバランスシートの縮小に着手する方針を確認。これは9月19、20両日の次回FOMCで縮小プロセスの発表があり、恐らく10月にスタートすることを示唆するものと受け止められた。ブルームバーグ

過去に何度も破産しているトランプ大統領は、政府機関閉鎖という荒療治をもって、自身の政策を推し進めるのでしょうか。保守強硬派のフリーダム・コーカスを説得するのが大変なのは、オバマケア廃止法案問題でも生じました。

9月の為替相場も荒れ模様になりそうですから、FXは短期売買が面白いかもしれません。

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