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  1. ユーロと欧州
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ECBのマリオ・ドラギ総裁がデフレ圧力はリフレに変化と発言!ユーロ相場はテーパリングへと。

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ECBのマリオ・ドラギ総裁は、6月27日のECB年次政策フォーラムで、金融政策の変更についてのシグナルを送りました。

すでに、2017年12月末で、現在のQE(量的緩和)は役目を終えて、新たなステージに行く形になっています。下落したいた物価や景気も回復を見せていることから、ドラギ総裁は、今後の欧州経済に自信を深めている様子。ECBの政策変更は、ユーロだけでなく日本円やドルにも影響を与えますからFXトレーダーには見逃せないニュースです。

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市場では、9月に緩和策の縮小を発表するのではとの見方が浮上。

マリオ・ドラギ総裁の発言:デフレからリフレに!

  • 景気回復が続く中で、政策スタンスは緩和的になる。
  • 政策スタンスを引き締めるのではなく同じに維持する狙い
  • インフレはコモディティー価格の下落&労働市場の緩みで抑制されている
  • インフレを抑える要因は一時的
  • ECBの刺激策は、なお必要で、緩やかな物価上昇に繋がる
  • 全ての兆候はユーロ圏の景気回復の強まりと広がりを示す
  • デフレ圧力はリフレに変化
  • インフレ基調が持続的かつ自律的になるには、かなりの金融緩和が必要

当然、今の量的緩和をいきなりストップするのではなく、徐々に金融正常化に持っていくテーパリングを行います。

ユーロ圏の課題は、ドイツの強さと周辺国の弱さ。金融正常化の過程で、そこの問題をクリアできるかどうかにも注目が集まります。

10年国債利回り(ブルームバーグ):2017年6月28日 カッコ内は前日比

  • ドイツ:0.37%(+13)
  • フランス:0.73%(+14)
  • イタリア:2.05%(+17)
  • スペイン:1.48%(+12)
  • ポルトガル:3.02%(+13)
  • ギリシャ:5.36%(+6)

インフレ率は改善中:イタリア・ドイツ・フランス・スぺインのインフレ率推移 消費者物価指数の前年に対する上昇率。

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インフレ率は上昇

経済成長率の推移:イタリアの弱さは気になるところ。

経済成長率の推移

全体的に数字は改善。

世界経済のネタ帳:出典

一部の国や地域に弱さが見られるものの、ドイツの経常黒字に対する米国のプレッシャーも強く、緩和継続でユーロ安誘導を行うのは難しいでしょう。

米FRBの金融引締めにあわせてECBも路線を変えていかないと、通貨戦争になりかねません。

総裁は「すべての兆候はユーロ圏の景気回復の強まりと広がりを示している。デフレ圧力はリフレに変わった」と指摘。その上で、「しかしながら、インフレ基調が持続的かつ自律的になるためには、かなりの金融緩和が依然必要だ」と述べた。

総裁発言を受け、ユーロ/ドルは0.5%上昇した。投資家は、ドラギ総裁が債券買い入れ措置の縮小を9月にも発表する準備を進めていると受け止めた。

ECBドラギ総裁の会見

●ユーロ/ドルの月足チャート:アイネットFX 2017年6月28日

ユーロドルの月足チャート

ユーロ/ドルは上昇中。

ECBは緩和策のターニングポイント:2017年3月

ECB:今後のシナリオ

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