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米5月FOMCは現状維持で、6月・9月の利上げスケジュールを継続

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5月のFOMCは、予想通りの現状維持でした。米1-3月のGDP速報値が前期比年率0.7%増と市場予想の1.0%より低かったこと。年3%成長を目指すトランプ政権は、期待だけを高めて、実際の経済成長に繋がらないのではという点が懸念材料。

GDPは、個人消費の落ち込みが大きい。この現象が一時的なもので終るかそれともダウントレンドに向かうのか判断が分かれるところ。

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GDPの減速は一時的かそれとも・・・

GDPの7割を占める個人消費は0.3%増と、前期の3.5%増から大幅減速した。個人消費の落ち込みには  1)新車販売台数の鈍化、2)ガソリン価格の伸び悩み、3)暖冬の影響で電力消費が軟調、4)確定申告での税金還付の遅れ――など4つの特殊要因が挙げられる。米1-3月GDP速報

FRBは、経済成長の落ち込みを一時的なものとみており、今後の利上げスケジュールが順調に進むことを願っているでしょう。5月FOMCの声明文では、経済成長の減速は一時的なものだと言っています。

委員会は、第1・四半期の経済成長の減速は一時的である可能性が高い(the slowing in growth during the first quarter as likely to be transitory)とみており、引き続き金融政策の運営姿勢の緩やかな調整により、経済活動が緩やかなペースで拡大し、労働市場の状況はさらにいくらか力強さを増し、インフレ率は中期的に2%近辺で安定すると予測している。FOMC声明文より

年内あと2回の利上げ、6月と9月に利上げを行い、その後にバランスシート縮小を目指すFRBの基本戦略通りに進めば、米ドル高に進む可能性は高いでしょう。前FRB議長のバーナンキ氏の予想では、バランスシートを2.3~2.8兆ドル程度に減らすだろうとの話。

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また、FRBのバランスシートはECBや日銀ほど極端な大きさではないとも指摘した。具体的にFRBのバランスシートはどこまで縮小するかと尋ねられると、個々の材料の検討が必要としながらも2.3-2.8兆ドルと予想した。バーナンキ氏のバランスシート縮小予想

現在の米国市場は、トランプ政権による減税・利上げ&バランスシート縮小という金融引締めの中でもドル高抑制・長期金利をできるだけ抑えることで株高を維持しています。しかし、減税が本当に出来るのか・FRBの舵取りは成功するのか・株価は高すぎるのではないかとリスク要因も出てきています。

特に長期金利と株価の関係や資産インフレの観点について、このところ、警告を発する声は増えつつあるように思います。米ドル/円は、米ドルの利上げ方向・日本円の緩和方向による金融政策の違いから、円安が進みやすい環境。フランス大統領選挙でマクロン氏が当選したため、リスクオンの方向に動いていますが、突発的な事態には注意しておきましょう。

●米ドル/円の日足チャート:2017年5月8日 GMOクリック証券のFXネオ

米ドル/円の日足

米ドル/円のテクニカルをFXチャートで見てみると、ボリンジャーバンドは拡大し上昇トレンド。一目均衡表の雲を突き抜けそうな勢いもあり、114円~115円後半の前回高値圏がメドになりそうなところ。

一方、RSIは、買われ過ぎ圏内でクロスしており、調整局面が到来しています。

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