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2016年秋に始まったトランプラリー&リフレトレードの一時的な終り

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トランプ政権誕生で生じた株価上昇&債券価格下落(金利上昇)のリフレトレードは、一時的に終わりを迎えました。FX的には、これに米ドル高も加わります。通常の金融的セオリーは、金利上昇は株価下落。

その理由は、金利が上昇すると消費者の購買意欲が鈍る上に、株から債券へと資金移動も起きることから。

ところが、トランプ氏が選挙に勝って以降、減税・規制緩和・財政刺激を期待した【株式上昇・物価上昇・金利上昇(債券安)のリフレトレード】が生じていました。

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●GMOクリック証券のFXネオ:2017年4月12日

リフレトレードは終り

日足チャート:NYダウ20651.30ドル、米10年債2.32%、米ドル/円109.458円

2016年秋に始まったリフレトレードは2017年に入ると横這い。米ドル/円は下落しています。

2017年に入り、トランプ政権の米国ファースト・ビジネスフレンドリー政策によって経済成長するかと見ていた市場の流れは変化しました。

トランプラリー&リフレトレードの一時的な終り

再び、トランプラリー&リフレトレードが戻ってくる時はあるかもしれません。しかし、それは、今ではないでしょう。ジェフリー・ガンドラック氏は、金利低下を予想しており、さらに消費者物価指数が2%を割り込むと考えています。

●GMOクリック証券 原油の週足チャート

原油価格

2016年のはじめに、原油価格は、1バレル26ドルまで低下。その後に50ドルを超えていますから約2倍の上昇。

ということは、2016年はじめの原油価格が26ドル、2017年はじめは52~53ドル。消費者物価指数は、前年比で比較しますから原油価格の上昇分が加味されてプラスが出やすすかったということになります。

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もし、原油価格の上昇が止まれば、CPIが再び2%を割り込む可能性は高いと言えるでしょう。これはガントラック氏も指摘している通り。

彼は、今後数か月で世界的なインフレは終り金利は低下すると予想。

インフレ率が下がってくれば、出口戦略を推し進めているFRBは、またまた苦しい立場に追い込まれる可能性があります。年3~4回の利上げについて、少し後退するかもしれません。

季節的要因:5月に株を売れ

2月21日のブルームバーグ報道でもリフレトレードへの疑問を出しています。ちょうどこの頃にFXや為替市場においても米ドルロングの減少や米ドルの反発が噂にのぼっていました。

米国債市場の目利きたちはリフレトレードの耐久力についてなお疑問を抱いている。その論拠は単に長年続いた季節的パターンで、年初は債券に厳しい状況になりがちだが、その後数カ月に利回りの低下が続くケースが一般的だという。ブルームバーグ:リフレトレードの危惧

BMOキャピタルの計算では、米10年債利回りは、年初4カ月に低下しやすい傾向にあるとの記事。平均で38bpの低下が見られており、2010年代は、年初4カ月に利回り低下。この要因の一つが中央銀行による債券購入プログラム。

季節的傾向からは、5月以降に株式市場が下振れしやすく、BMOのイアン・リンジェン氏は、季節的傾向を尊重すると答えています。

トランプ大統領の政策実行は困難な道のり

オバマケア代替法案は、共和党保守派の反対でとん挫。4月中の成立を目指すという声も。

財政政策・減税を議会で賛成を得られるかどうかも不透明。その中で、地政学リスクだけが高まっており、シリア・北朝鮮問題はトランプ政権にとって吉凶どちらに転ぶのでしょうか?

リスクが高まれば、安全資産としての米債券購入金利低下にも進みやすくなりますし、FXは、有事リスクの場合円高に進みやすくなります。

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