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覇権国の衰退は、保護貿易の道へと進むのか?クラズナーをはじめとする覇権安定論

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トランプ大統領の進める米国第一主義。保護主義とも言われるこの方向性を研究しているのが、覇権安定理論。

覇権国が衰えていくと、それまで自由貿易を志向していた覇権国が、保護貿易に傾いていくと考えられます。主な学者は、ロバート・コヘイン、チャールズ・キンドルバーガー、スティーブン・クラズナー達。

英国が覇権を失い、貿易黒字国から貿易赤字国へと落ちる中で、守りに入っていったように、米国もまた、保護貿易化していくリスクが指摘されています。

FXを取引する上で、この考え方を知っておいた方がいいと思います。トランプ大統領は突然変異のモンスターではなく、理論的なバックグラウンドに元に行動しているのです。善悪はおいといて。

覇権国の交代

覇権国が衰える過程で、保護貿易主義に転換

覇権国は、他国に比べて圧倒的な優位性を持つ国で、3つの条件が必要とされています。

  • 巨大で成長する経済力
  • 圧倒的な経済優位性
  • 強力な政治&軍事力

これまで、覇権国だった米国は、オバマ政権時代に唯一の覇権国としての座を降りました。そして、その座に挑戦しているのが、中国という構図です。

覇権国が力を持っている場合は、自由貿易

覇権国は、経済力で他国が圧倒しているがゆえに、自由貿易を目指した国際秩序を目指します。そのため、覇権国が力を持っている間は、自由貿易が盛んになります。

普通に考えても、経済・政治・軍事の3つで強い力を備えていれば、世界中の国々が、自由に貿易をしてくれればありがたいですよね。覇権国からは最先端の技術・製品・文化を輸出して、農産物や原料を他国から買う。

逆に、後進国は、覇権国と製品力で、競争できないために、できるだけ、自国製品を守ろうと自国産業の保護を行います。

米国の覇権

覇権国が衰えると保護貿易に傾く

クラズナー理論では、覇権国が衰えると保護主義・二国主義・地域主義が増えていくという説を唱えています。

第二次世帯大戦前は、大恐慌・保護主義・ブロック経済の方に向かってしまいました。そして、今、トランプ政権も保護貿易に向かっています。

前任のオバマ政権は、覇権国米国の衰えの中で、中国育成・TPPという自由貿易路線を選びました。

基軸通貨への挑戦

覇権国が握る力の一つに基軸通貨があり、米ドルは今も基軸通貨の力を保っています。

そして、次の覇権国候補の中国は、米ドルに挑むには準備が足りません。経済成長はスピードを緩めており、人民元は安くなり、資本は海外に逃避しており、ビットコインと比べても信用性に疑問がつくレベル。

今は、明確な覇権国が存在しない多極化の時代であり、中国も覇権国にならないのではないかと思います。

覇権理論に従えば、米国が衰退していけば、世界は保護貿易に傾きます。そして、かつて自国産業を保護しながら成長してきた新興国が自由貿易を訴えるという立場の逆転が生じます。

これ、まさに、起きてますね。中国が自由貿易の守り手として登場してくるとは、数年前には予想しにくい姿。

中国の北京

飯田啓輔氏の著書「地域覇権の行方」によれば、今後起きてくる事象は以下の三点。

  • 金融の不安定性は増加
  • 貿易・投資における二国間主義・地域主義が高揚
  • 覇権に対する挑戦も増加

そして、著書では、現実は、予測と異なり、覇権国が最後の貸し手として存在し、貿易も閉鎖的になっていないとしています。本の発行は2013年11月であり、TPPなど自由貿易論の方が勝っていた時期でした。

それから、数年、世界は様変わりしています。米国ファースト路線が続くならば、米国は、経済危機が起きても自国に被害が及ばない場合は、最後の貸し手になりえません。そして、保護貿易の勢いが強まっているのは、目の前で起きている事実。

金融の不安定性が増していることから、米ドルの存在感は増しており、米国の利上げは、各国経済に影響を与えます。

日米の経済的一体化も薄れ、為替相場は、凪の時代から嵐の時代へと変化するかもしれません。しばらく、米ドル=日本円は、変動幅の少ない時代が続きましたが終わるリスクがあります。

●米ドル/円の年足チャート

米ドル円の長期相場

世界経済のネタ帳

それゆえに、FXや外貨預金を使った投資やヘッジの勉強をしておいた方がいいとお勧めする次第です。こういったレジーム理論・クラズナー理論は、経済学よりも政治学よりですから、FXや経済ニュースには登場する回数が少なめ。

参考サイト

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