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日銀は、すでにステルステーパリングにより緩和縮小を始めているのか

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日銀の動きは、そろそろ緩和縮小に向かうかもしれません。それもはっきりと明言しない「ステルステーパリング」の形を取って。

ちなみに、2017年3月15・16日にある日銀金融政策決定会合は、現状維持が濃厚。

FRBは【3月利上げ】が濃厚。ECBはインフレ目標を達成しつつあり、テーパリングに手を付け始めています。日銀が何もしないとFXでもおなじみのキャリートレード(低金利通貨を売り高金利通貨を買う)のボリュームも増えてい為替市場の安定感も損なわれます。


ステルス・テーパリングとは

日銀は、2016年9月以降、国債保有額を目標とする方針から長期と短期の金利操作に軸足を移しています。

これをゴールドマン・サックスはステルス・テーパリングと呼び、こっそりと買入れ額を減らす=緩和縮小へと向かっていると指摘しています。FRB・ECBがテーパリング・利上げに動き、世界的なインフレ傾向が出ていますから、日銀だけ遅れるわけにはいかないでしょう。

テーパリングは、量的緩和の縮小のこと。

日本の緩和縮小

現在の日銀が実施している政策

2%の物価安定目標:消費者物価の前年比上昇率2%の早期実現を2013年1月に約束。

長短金利操作付きの量的・質的金融緩和

2016年9月の金融政策決定会合で、長短金利操作付きの量的・質的金融緩和をスタート。

1.イールドカーブのコントロール

イールドカーブは、利回り曲線のことで、日銀の目標とする金利水準に長短金利が収まるように、コントロールすること。

日銀は、マイナス金利適用と長期国債の買い入れ、そして決まった価格で国債を買い入れる指値オペの組み合わせでイールドカーブコントロールを成し遂げようとしています。

2.オーバーシュート型コミットメント

日銀は、インフレ率2%を超えるまでマネタリーベースを拡大させるオーバーシュート型コミットメントを採用。

生鮮食品を除く消費者物価指数の前年比上昇値が「安定的に2%を超えるまで」行いますので、一度だけ2%に達した程度ではダメとしています。

ちなみに、消費者物価指数は、2017年1月の数字で0.1%(生鮮食品を除く総合)。欧米のインフレ率に比べて日本はなかなか上昇してきません。

3.これまでに実施して継続中

  • 短期金利:日本銀行当座預金のうち、政策っ金利残高にマイナス0.1%の金利を適用(マイナス金利)
  • 長期金利:10年物国債金利が0%程度で推移するように、長期国債を買い入れ。買入れ額は、保有残高の増加額年間約80兆円をメド
  • ETFは年間約6兆円。J-REITは年間約900億円に相当するペースで保有している残高が増加するように買入れ。
  • CPは約2.2兆円、社債などは約3.2兆円の残高を維持
  • 被災地金融機関支援・貸出増加を支援・成長基盤強化などの資金オペレーション

日銀が実施している金融政策:日本銀行

消費者物価指数:総務省

ブルームバーグの指摘では、年80兆円の目標を大幅に下回る66~約70兆円の増加となるのではないかと。年80兆円から減っているので、実質はステルステーパリングがはじまっているとの見方が出てきそうです。

Some more details: the central bank forecast purchases of 8.9 trillion yen in bonds in March, based on the midpoint of ranges supplied in the operation plan. Maintaining that pace for 12 months will see it accumulate about 107 trillion yen of debt. At the same time, 41 trillion yen of existing holdings will mature, leaving it with a net increase of 66 trillion yen, well below the stated goal of 80 trillion yen..zerohedge

日銀は国債保有を年80兆円増やす目標を形の上では維持しているが、実際には70兆円の方に近くなりそうだ。ブルームバーグのデータによれば、今年これまでの合計は71兆7000億円、前年同期は75兆3000億円だった。ブルームバーグ:日銀はテーパリング

インフレ率が、欧米のように、2%に近づいてくれば、日銀もテーパリングを堂々と公表できます。しかし、日本のインフレ率は1%にも達していません。2%を安定的に・・・という目標を立てている以上、大幅な政策変更を打ち出すことはできないでしょう。

そのため、表面上は変化なく、実質的なテーパリングに近いステルステーパリングを行い、日本と欧米の金融政策に差をつけすぎないようにしていくのではないかと思います。

そうしないと、米ドルとの金利差で過度な円安が進み、米国から修正を要求されたりしかねません。また、出口戦略も苦しくなりますからね。

●SBIFXトレードで米ドル/円の月足チャートを確認してみました。

米ドル円の月足チャート

米ドル/円の月足チャート:2017年3月13日

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